ぶるう浪漫: ちょっと待った。 スケベガオ: え? 何です? ぶるう浪漫: 前回、あんな終わり方をしておいて、その続きって、これだけ? スケベガオ: だけ、とは何ですか。だけ、とは……。 ぶるう浪漫: だって、そうでしょ? 痛烈なメールを受け取ったら、どう対処して、その後、どうなったか、気になるじゃないですか。それに対して、「言われたとおりのことを伝えました」だけじゃん。 スケベガオ: ……それが、なにか? ぶるう浪漫: だから、今回は、雪ちゃんとの、その後を期待していたわけですよ。 スケベガオ: ……はあ。 ぶるう浪漫: 言っても、無駄か……。暖簾に腕押しっぽいし。 スケベガオ: いや、その後のことは、ちゃんと書きますよ。雪ちゃんとのことは、自分にとってのネット出会いの中では、とても重要な位置を占めてますから。 ぶるう浪漫: だから、もったいぶってると。 スケベガオ: とんでもない。雪ちゃんとのことだけを延々と書いたら、ハウツーものにならないでしょ? 雪ちゃんとの仲が深まっていくには、それ以外の人とのことを説明しておくのは不可欠なんですよ。そうしないと、いかにヤリ目的だけの出会いが詰まらなくて、人と人っていう出会いこそが、深く仲良しになっていくために必要なんだ、心を通わせることが大切なんだってことを、伝えられないじゃないですか。 ぶるう浪漫: まあ、そうなのかもしれんけど……。 スケベガオ: そうなんですよ! ぶるう浪漫: ま、いいです。じゃあ、今回のテーマ、ネットのモテ期ってやつですが……。 スケベガオ: はい。 ぶるう浪漫: あるんですか? ないんですか? スケベガオ: 私は、あると思いますね。 ぶるう浪漫: ほお。それはまた、どうしてです? スケベガオ: いわゆるモテ期は、人生に3回あるとか言いますけど、それとは違うように思います。でも、調子よく次々話がまとまって会えるときと、そもそも実際に会うところまでいかず、それどころか、アプローチしても誰もひっかかって来ないていうのが連続する時があるんです。まるで、昨日今日、ネットで出会い系を始めたばかりの頃のように、全て空振りしてしまう時期が、ネットナンパに慣れた後でも、繰り返しやってきます。 ぶるう浪漫: 何度か成功して、コツをつかみ、慣れてきても、うまくいかない時期があるってことですね? スケベガオ: そうです。 ぶるう浪漫: スケベガオさんは、それを、どんな風に分析していますか? スケベガオ: そうですねえ。ある種の波と言えば波でしょうね。でも、その波を作っているのは、まさしく自分なんです。相手を1人の女性として、それ以前に1人の人としてとらえ、丁寧にメールやメッセージをやりとりしてたら、やっぱりうまくいきます。でも、心がけてそうなっているのではなくて、自然とそうなる。相手の気持ちを深く察してみたり、自分の気持ちを伝えるのに言葉を尽くしたり。でも、ネットナンパが調子よくなってくると、やっぱりどこかで思いあがるんでしょう。どうせヤルだけなんだから、適当な言葉を並べておけばいいや、なんてことはこれっぽっちも考えて無くても、自然とそういうのが現れていたんだと思います。 ぶるう浪漫: つまり、ネットのモテ期は、運命のようなものではなく、自分で作っているものだと? スケベガオ: そうなんです。きっと、顔が見えないからこそ、心を込めたやりとり、っていうのは、余計に大切なんだと思います。 |