ぶるう浪漫:今回は、セフレ的な関係の人と長続きさせるには、どういう心配りが必要か、とまあ、そういうテーマだと思ったらいいですか? スケベガオ:そうですね。その通りです。 ぶるう浪漫:で、ここで紹介されているふたつの例というのは、成功例と考えたらいいのですか? それとも、失敗例ですか? スケベガオ:むつかしいですね。こういう関係が3年も続いたと考えれば成功例だし、こんなもんだと思えばこんなもんだし、いやいや、もっとうまくヤル方法があったはずだ、もっと長続きしたはずだとするなら、失敗例です。 ぶるう浪漫:スケベガオさん的には、3つのうちのどれでしょうか? スケベガオ:自分的には、「こんなもん」だと思います。でも、読者の皆さんにノウハウを伝授するという視点に立てば、明らかに失敗例でしょう。 ぶるう浪漫:というと? スケベガオ:雪ちゃんの場合は遠方ということもあったんだけど、相手のペースを大切にしすぎたんじゃないかって思います。やっぱり、極端に間が空くのはどうかと思いますし、もう少し強引な部分があっても良かったと思いますし、デートも年に2〜3年というのではなくて、基本はツキイチ、でも、都合がつかなくて会えないときもあるよね、ぐらいのペースを維持すべきだったと思います。もともと、何の接点もない二人なわけですから、成り行きに任せておいたら、どんどん疎遠になっていきます。 ぶるう浪漫:なるほど。では、海ちゃんの場合は? スケベガオ:あまりにもワンパターン過ぎたかなって思うわけですよ。最初の頃はデートでもちょっと考えたり、手を加えたりしたけれども、そのあとはずっと、食事&ホテルだったし、食事も似たようなランクのお店ばっかりでしたから。 ぶるう浪漫:ワンパターンはやっぱりダメですか……。 スケベガオ:ダメですね。ベースの部分はそれで良くても、時々、「あ、今日はいつもと違うな」っていうのが無いとね。飽きてきますよね。 ぶるう浪漫:でも、そもそもそういう関係が前提だったわけですよね? 仕事帰りに会って、エッチして、っていう。 スケベガオ:そうだとしても、同じことを繰り返していると、「あれ? 私、何をしているんだろう? 好きでもない人と……」みたいに、我に返ってしまう。でも、時々、デートらしいデートをして、楽しい思いをしたり、目先が変わったりしたら、余計なことを考えずに、純粋に「会うのが楽しい」ってなるでしょう? ぶるう浪漫:なるほど。会ってエッチが前提だから、それはそれでいいとして、ワンパターンすぎると、セフレな関係ってなんだろうと、我に返ってしまうわけですか。 スケベガオ:まあ、僕が勝手にそう思ってるだけですけどね。「どうしてもう連絡くれないの?」とか質問したわけでもないですし。 ぶるう浪漫:では、具体的には、ワンパターンにならないためには、どんな工夫がありますか? スケベガオ:時間にも費用にも制約のある中での話ですから、難しいとは思いますが、食事に行く店のランクを似たようなものにするのではなくて、いい店に行くこともあれば、安い店に行くこともある。ラブホで食事をすることもあれば、高級な弁当を買い込んで行ってもいい。お互い不便になるけれども、初めての場所で待ち合わせをして、ブラブラしてみるとかでもいいし。芝居や映画やライブなんかに一緒に行くとか、美術館や水族館に行くとか、なんかのイベント会場へ出かけてみるとか、そんなことも必要でしょうね。 ぶるう浪漫:場合によっては、エッチの時間を削ってでも、ってことですか。 スケベガオ:そうです。その結果、エッチする時間が無くなってしまうなんてことがあっても、たまにはそういうのもアリでしょう。 ぶるう浪漫:そのほかに、何か注意点はありますか? スケベガオ:あとは、マメに連絡を取り合うこと。実はこれが一番の反省点なんですが、海ちゃんとは、待ち合わせをどうするかとか、そんなメールしかやりとりしてなかったんですよ。つまり、連絡を取り合うのは、セックスの約束をするためだけだったという。 ぶるう浪漫:……。あのう、デートがワンパターンがどうとか言う以前に、それが一番、ダメなんじゃないですか? スケベガオ:その通りです。カップルごとのペースってのがありますから、1日何回以上メールしなさいとか、そんな話ではないんですが、まあ1日一回くらいは、世間話的メールはやりとりした方がいいと思います。それこそ、疎遠にならないためには大切です。 ぶるう浪漫:随分、文書量使った割には、そんな初心者でもわかるような締めで、ありがとうございました。 スケベガオ:初心者以下な講師で、どうもすみません……。 |