金曜日、じゃあねと分かれてから約14時間後。翌日の11時過ぎに、仕事を終えたBくんが私の実家の前に車でやってきました。 「迎えに来たよ」 疲れてるはずなのに爽やかな笑顔を浮かべて。 「お疲れ様」 「うん、じゃ、行こうか」 荷物を持って車に乗り込んで、とりあえずは彼のおうちの近くのデパートへ。ごはんを作ってあげる★と約束をしていたので、食材を買いに行く事に。 車を降りるとBくんは、私の左側に立って手を差し伸べてくる。 「ん」 「ん? 何?」 にこにこ笑顔が眩しくて、何? と思っていると黙って私の手をぎゅ。 「あ、手ね」 「そうそう」 繋いだ手は、普通の…なんて呼ぶんだろう、あの繋ぎ方。掌を重ねて指を絡めない繋ぎ方。なんか照れくさくって、尚且つえへへ、なんて笑いながら店内へ。 「何作ってくれるの?」 「んー、そんなたいしたもの作れないから、いつもの私の夕ごはん的なものだけど…なんか嫌いなものある?」 なんて、これまた照れくさい会話。 食材購入後はデパート内をうろうろして、いつの間にか恋人繋ぎってヤツにかわってました。手。 えへ。 そんなこんなで、仕事上がりで疲れているBくんを気遣いさっさと彼のおうちに行く事になりました。 おうちに着くと、彼のパパリンは外出中。食材を冷蔵庫にしまって、二階の彼の部屋へ。 荷物を置いて、上着を脱いで軽装になり、軽くキス。 「あ、そうだ、アレ見る?」 「ん?」 「メッセ」 「あ、見るー」 私とBくんの交流手段はメール、電話、メッセンジャー。なかでもメッセでは、いつも濃厚なラブトーク。時にエロトーク(笑) で、先日したメッセンジャーのトークがまた恐ろしく濃くて。 私のPCではいつもログを保存しているのだけど、この時だけフリーズして保存できてなくて。読み直したいなぁと思っていたら彼が保存してるとか。 さっそく、彼のデスクの前に待機。 「璃玖、こっちおいで」 「にゃ?!」 唐突に、PCデスクの前に座っていた彼が私の腰を引き寄せる。 「ここ座って」 「は?」 膝の上を叩いて、おいでおいでと笑うBくん。恥ずかしかったけど、膝の上に腰を下ろす私。 あっという間に、後ろからぎゅぅ。 「ね、ここ、読んでよ」 どこを攻めて欲しい? とか、感じてる顔可愛かったとかいう内容のところを指差して、鬼畜攻めさん、メンタル攻撃開始。 恥ずかしがっている私を見て、クスクス笑いながら髪をなでたりしていたBくん。 「ひゃぅっ?!」 突然、胸に手が伸びてくる。 「や、んん…」 相変わらず胸が弱い私は、イヤイヤと首を振りながら抵抗するけれど、体勢が体勢なだけになんともならない。 強引に腰を捻らせて、Bくんの首に腕を回して私からキス。 深いキス。 舌を押し込んで、彼の手の動きを止めさせる事に何とか成功。 「かわいいね、璃玖。恥ずかしがり屋さん」 「もう…馬鹿」 再びのキス。甘ーいキスは、脳みそがぐつぐつと煮立ってきそうでフラフラする。 「璃玖…」 「ん、Bくん」 はあ、と息が漏れるともう身体がうずうず。 「椅子の上は辛いね、むこうにいこっか」 「ん…」 椅子を降りてお布団の上に。 あー、一ヶ月前に絡み合ったお布団だぁ…なんて感慨に浸りながら、向かい合って座る。 「あ、待って、Bくんちょっと…壁に背を向けてよっかかって座って」 「え? こう?」 「うん、そう…」 どうしてもしたい体制があったのを思い出して、Bくんにおねだり。 壁に寄りかかったBくんの、右足は膝を立たせて…というか、体育すわりの左足を前に突き出した形。で、私は足の間に座って延ばした足の上に両足を乗せる。 べったりくっついて、尚且つ顔が近い。やってみたかったんだ〜、この体勢。 満足そうに、にゃぁvvとか言ってみる。 「いいね、この体勢」 Bくんも気に入ってくれたみたい。 「ね、近くていいでしょ?」 「キスもしやすいね」 キスは沢山した…この日も、たくさんたくさん。 「ん、ふぅ…」 すっと、胸に手が伸びてくる。 「あ、や、胸はやだ…」 「んー? じゃあこっちは?」 するりと胸を触っていた手が背中に回ってくると、これまたぞくぞくっと身体が震える。 「ああっ、ん、ん…」 「背中も弱いんだよね、確か」 「ん…背中、は、怖いから」 「怖いの? 大丈夫だよ…」 ちゅ、と首筋に口付けながら、シャツのボタンを外していく。はらりと肩からはだけさせて、背中のホックを外す。 「璃玖の胸、綺麗だよ」 「あっ、だ、だめ! んんっ、はぅ…」 あらわになった私の小さな胸を、彼の舌が這うとぞくっとする。 「璃玖…」 ぱたりと押し倒されて、七部丈のデニムのパンツのボタンに手をかける。ちょっと手間取いながらもあっさり脱がされて、気が付けば下着姿。上の方はブラも外されていた。 「やぁ、ん…Bくん、ずるい…」 「何がぁ〜?」 意地悪そうに目を細め、なおも胸を舐めるBくん。 「んっ、く…服、Bくんも脱いで」 まだ自由に動く手で、彼の着ていたシャツの裾を引っ張った。 「ああ、うん、そうだね」 胸から顔が離れたのを見計らって、掴んでいた裾をそのまま上へと引っ張る。頭からばさっと脱がして、シャツをぽいっ。 「Bくんっ!」 さっきのおかえしとでも言うように、両手で彼の両頬を掴むようにして自分の顔に引き寄せた。 キスすると見せかけて、くいっとその顔を横に向かせる。 「だっ、ちょっ、璃玖?!」 ふぅ…と息を吹きかけながら耳元で甘く囁く。 「好き★」 「うあっ?!」 ついでに耳たぶをあまがみすると、ビクッと震えながらBくんの動きが止まった。 「あれあれー? ど・う・し・た・の・か・なぁ?」 ぺろ。 耳を続けて舐めると更にビクッとなる。 「璃玖、ちょっ…俺、耳はダメだってマジで」 耳を舐めるたびに、Bくんは肩を震わせ切なそうに目を瞑る。 これがもう…可愛くてしょうがない。 「かわいぃ、Bくん…」 「あーもうっ、璃玖!」 耳を攻められると身動きの弱くなる鬼畜攻めさん、突然、私の両腕を掴んで布団の上に押し付けた。位置は私の顔の、両側くらい。 「うなっ?!」 「攻められるのは俺の性に合わないから…俺鬼畜だし」 にやっと笑ったかと思うと… 「にぁぁぁっ?! うっ、ふぁ、ちょっ…やぅ」 おもむろに私の胸を、ちゅちゅちゅっっと激しく舐めていく。慣れない刺激から逃れようとするけれど、腕を押さえつけられているため何も出来ない。 頭がくらくらしてくる。 「Bっ、Bくんっ! ん、んっ…」 自分でさわってもあんまり気持ちよさとか分からないのに、どうしてBくんにされるとこんな風になっちゃうんだろう? とにかく必死で逃れようとしていたような気がする。 後日聞いた話によると、この時の私は『気持ちいいんだけどどうしたらいいかわからない顔』をしていたらしい。 しばらく攻められた後は息も絶え絶え。肩でハアハアと呼吸をしていると、Bくんの手が下に降りてきた。 「んっ…」 どっちかというと、下半身をさわられている方が落ち着く私。 とろん、とやわらかくゆるやかに、下着の上から愛撫。 「んん、う、ふぁ…」 胸の時とは違う、身に慣れた気持ちよさ。やっとほっとして、腕を伸ばしてそのままキュッと抱きつく。肌がスベスベして気持ちがいい。 手が下着の中に入ってきて、直接触れられると胸の奥がキュンってなる。 「こっちは抵抗しないんだね」 「う…ん」 「なんで?」 優しく緩やかに下を攻めながら、また意地悪な目。 「何でって…」 「言って。教えて欲しいなぁ…なんで?」 最近気付いたBくんの癖。言わせるのが好きなんだそうです…というか、恥ずかしがってるのを見るのが好きなんだそうです。 「きっ、気持ちいい、から…」 そんなわけで、執拗に聞かれるとうにゅぅ…となりながら答える私を見て嬉しそうなBくん。 「そっか、気持ちいいんだ」 「ん…」 仕事終えたばかりで全然休んでもいないのに、Bくんときたらなんだか元気で。 「ね、Bくんの…は?」 トランクスをはいたままのBくん。脱ぐように急かして、ついでに仰向けにさせる。 Bくんのも元気。 「舐めて欲しい?」 「うん、舐めて☆」 両手でそっと支えて、Bくんの目を見ながらそぉっと舐める。最初はやさしく、恐る恐る。何回か舐めるのはしてるけど、これもいつになっても慣れない。 でもBくんの切なそうに感じてる表情はすごく好き。 弱い箇所はどこかな? なんて反応を見ながらスジや先っぽを舐めていく。 その内に胸がドキドキしてきたので、本日も持参のローションを取り出すことに。5種類の香りのローション。最初に使ったのはオレンジの香り。 「気持ちよくなってね」 手にたっぷり取り、そのままBくんのものを包み込んだ。ぬるりとした感触がすごくいいらしい。さわっている私もドキドキしてくる。 胸が一杯になる。 「璃玖…」 甘いため息。 しばらく『マッサージ』していると、ローションがすぅっと馴染んでいく。かちかち。 「Bくん…も、欲しい…?」 「欲しい、璃玖に入れたい」 ドキドキがどんどん高まってくる。 「ゴムは…?」 「あるよ、ほら」 いつの間に…と思う。布団の横に、見慣れた小さな箱。中から一つ取り出して、無言で顔を見合わせると私はそれをBくんのにかぶせた。 「あーうぅ…これでいい?」 毎回同じような事を聞いている気がする。前日と同様に、一緒に作業。 「璃玖っ」 「わっ?!」 ぴたりとゴムの装着完了と同時に、突然押し倒された。さっき腕を押さえつけられた時もそうだったけど、「突然、ちょっと強引に」されるとなんだか無性にドキドキする。 Mの気があるのだろうか、私…なんて、胸をキュンキュンさせながらされるがまま。 足をぐぃっと持ち上げられて、いつもの体勢でIN。と思いきや、ゴムをつけている間に僅かに乾く入り口。少し痛い。 「んんっ、つっ…」 「あっ、痛い?」 「少し…ローション、使お?」 「うん、じゃぁ…」 私に促されて、BくんはさっきまでBくんのぬるぬるにしていたオレンジの香りのローションを手に取り、自身と私の入り口にタラリ。 ひやっとする。そのまま少し塗るように馴染ませて、おもむろにズブリ。 「んん…ふ、う、ぁ」 「璃玖…」 途端の二人の呼吸が甘ったるくなる。Bくんが、動く。切なそうな顔で。 ああ、気持ちいいのかな? ゆっくり出し入れ、身体がしびれるような心地良い感覚。 「ん、んー…ふ、Bくん、ん、好き…」 好き、好き、大好き、いっぱい好き。 名前と愛の言葉を何度も囁きあいながら、途中で私が上になったり座ったままになったりして。 再び最初の体勢になって、Bくんが果てた。 冷たかったBくんの肌が、いつの間にか熱を帯びて熱くなっている。首筋に、私の付けた痕がたくさん見えた。 「いっぱいつけちゃった」 「ん? あ、本当だ」 それから沢山キスをして少しまどろむ。 そうしてやっとシャワーを浴びる事にした。いっぱい愛し合ったから、汗も沢山かいちゃったし肌もペタペタ。 軽く洗い合っこをしてから、ふと時計を見ると夕方の5時。 いきなり長時間いちゃついたものだから多少の疲労感。 お互いに空腹を訴え始めたので、ここで私の手料理タイムとなりました。 第一ラウンド、しゅーりょー(笑) (ロマンス&ラブトーク掲示板より 2006/10/04) |
食料品売り場で手を繋いで買い物なんて、まるで新婚さ〜ん! Bくんが羨ましいなあ。まず璃玖さんを食べて、それから璃玖さんの手料理。そのあと、またきっと璃玖さんを……。 |