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それは、高校3年の6月、中間試験の最中でした。
試験中ですから、学校からは早く帰れます。あと1日を残したテスト勉強のため、みな、足早に帰っていました。
成績の良かった僕は、次の日も得意科目を残すだけだったため、気が楽で、図書室で時間をつぶしていたのです。
「あっ、小山。こんな所でテスト勉強か?」
「真面目ね、小山君は」
突然、大田と、由佳が図書室に入ってきました。2人はバツの悪い顔をしていました。きっと2人で一緒のところを見られたからでしょう。
テスト期間中の、皆が帰った学校の図書室に僕がいるとは思わなかったに違いありません。
僕は目を見張りました。2人の出現にではありません。2人が付き合っているというのは、もうすでに広まっていましたし。
僕が惹きつけられたのは、学生服の大田の隣の由佳にです。体操服姿の由佳にです。
胸は小さいけど、体操服に映るブラジャーライン。胸と違って、肉付きのいい太ももが、ブルマーから眩しいほどに伸びていました。真っ白な肌。瑞々しく若々しく、花開く寸前の蕾のようでした。
由佳は、当時の僕の、淡い恋愛の片思いの対象でした。そういえば聞こえはいいですね。そう、ようするに由佳は、僕のオナペットだったのです。僕の妄想の中の、白い精の女優だったのです。
「帰らないのかよ、小山」
「今から帰るよ」
「ちょうど良かった小山君、明日の歴史……どこが出るか教えてよ」
由佳が近寄ってきました。小さな胸の体操服の膨らみが寸前にせまり、太ももの付け根のブルマーの土手が目に入りました。
「ああっ、ええと……たぶん教科書の……」
大きな瞳。アヒルのような唇。見詰め合ってるだけでクラクラしました。
「ありがとう、小山君。私今日は、体育の試験が最後だったの」
「早く着替えろよ」
「わかってるもんっ」
突然、痴話喧嘩を始めた2人は、一方で仲よさそうに、私にじゃあねと言って、帰って行ったのです。
由佳のブルマーのお尻。胸と違って肉付きのいいお尻は、ブルマーを張り切らせて、ぷりぷりとしていました。
2人が図書室から出て行って、しばらくして、僕は駆け出しました。体育館の奥の古いトイレに。そこは、僕の秘密のオナニー部屋だったのです。
由佳をネタにしてのオナニーは、家だけではもたなかったのです。むしろ、学校のほうが大変でした。何しろ直接会うのですから。
我慢も限度に達し、この場所を見つけたのです。
このトイレは、学校で一番古く、気味悪がって誰も来ませんでした。ドア壊れて開かなかったのを、インターネットでピッキングの勉強をして、工具を購入し、僕が自力で何とか、外の扉から入れるようにしたのです。
だから誰も来ない場所だったのです。
欲情したらここに駆け込みました。まして、由佳のあんな体操服姿を間近に見せ付けられたら……家まで我慢できるわけありません。
「ううっ! うぅ……っ!」
右手でしごく、ち○ぽの先から、精子が勢いよく飛び出して、左手のトイレットペーパーを飛び越え、便器に飛び散りました。
妄想の中の由佳は、アヒル唇で僕の精子を受け止めました。大また開きのお○んこで、僕の精子を搾り取りました。
「ああ……あぁ……ふぅ……」
出し切って柔らかくなったち○ぽを、トイレットペーパーで拭き、パンツとズボンをはいて、ジャー……と水を流しました。
個室を出、トイレを出ました。帰りは、体育館の中を通って人気のない場所に出られる出口に向かうのです。
オナニーの後のまだ残る高揚感だったからでしょう。心臓が止まるかと思いました。
由佳が、体育館の中にこっそり立っていたのです。まだ体操服姿のままで。僕は、どん帳の裏にさっと隠れました。
そして……体育用具室の扉が開いて、太い腕がヌッと出てきました。その大きな手は、クイクイと、由佳に向かって手招きをしているようでした。由佳も、コクッと、小さく頷くと、タタッと駆けて行き、用具室の扉の向こうに入っていきました。
ガチャ……と、扉が閉まりました。
僕は急いで、でも足音を忍ばせて用具室まで行き、ドアノブを回しました。鍵がかかっていました。
カバンから、ピッキングの工具を取り出しました。心臓がバクバクしていました。そして、なぜか勃起していました。絶対この用具室に入らなけらば、そう思いました。息が荒れました。
カチ……開いた!
ドアノブを、そっとそっと回しました。ドアをそっとそっと開き、中にそっとそっと入り込みました。今度は中から、そっとそっと鍵をかけました。
這いました。そして、物陰に隠れました。それは、バレーボールが一杯の、ケージでした。頭を上げました。
マット。跳び箱。体育の授業やクラブ活動で使う道具等々……その中に、体操服の由佳が立っていました。そして……。
(中高生の恋愛告白掲示板より 2009年7月4日 )
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なるほど、体育館倉庫ですね。ここで愛し合った中高生は、結構いるんじゃないでしょうか。もっとも浪漫は、体育館倉庫のあの埃っぽさがどうも我慢できなくて、きっと機会があったとしても、そこではしなかったでしょうね。それはともかく、榎本ナリコさんの描く漫画のワンシーンのような情景ですね。つっても、わからんか。
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