シッポの秘密  by マリ





 









 会社の付き合いっていうのは、面倒くさいですね。
 でも、せっかくみんなで「海の日に海へ海へ行こう」ということになったので、シラケさせても悪いと思い、私も参加しました。

 とはいえ、そんなに海に入ってはしゃぐ気はなかったので、ちょっとおふざけ。バニーちゃんビキニをきることにしました。
 スイムキャップにうさミミがついてるんです。それと、パンツが特徴的。昔のブルマみたいな形で、サイドとか全然細くないし、色っぽくないんですよ。ま、会社仲間といく海で、気合入れて肌を見せることも無いかな、と。そのかわり、まんまるいシッポが付いてます。
 まあ、泳ぐにしては、全然実用的じゃないですね〜。

 なので、ちょっとは海に入りましたが、あとはビーパラの下で、ビーチの華に徹しました。
 クーラーボックスの番人、してたんですが……。
 通りすがりの男の人に、声をかけられました。

「さっきから、ずっといるけど、罰ゲームで荷物番でもしてるの?」
「罰ゲームじゃないよ。気がすすまないから、ここにいるだけ」
「ふう〜ん」

 そう言いながら、男の人は私をじろじろ見ます。
「かわいい水着だね」
 暇だったし、まあまあカッコイイ人だったので、退屈しのぎにおしゃべりするのも悪くないかな、と思って、クーラーボックスからよく冷えたコーラを取り出して、男の人にあげました。
「水着だけ、褒められてもなあ」
「あ、ごめんごめん。気前もいいんだね。ありがと」
 男の人はそう言って、私の横に座りました。

「水着がかわいくて、気前がいいって、それだけじゃ、褒め言葉と違う」
 私は、頬を膨らませながら、隣に座ろうとする男の人を、(しっしっ)と追い払うジェスチャーをしました。
 男の人はそんな私の耳元で、「キミもステキだよ」とささやきました。
「じゃあ、座っていいわ」と、私も笑いました。

 私もクーラーボックスからオレンジジュースを出して飲みながら、「どこから来たの?」とか、そんな話をしていました。
 男の人は、私のウサギの尻尾をツンツンと触っています。
 と、そのとき、シッポがポロリと取れてしまったんです。
「うわ! ごめん!」
 シッポを手にとって、私の目の前に掲げながら、男の人から表情が消えていきました。

 でも……。
「え? あれ?」
 男の人は、シッポと私のお尻を見比べながら、とうとうシッポの秘密に気がついたようです。
 私は顔を赤らめるばかり。
 そうです。シッポはもともと取り外しができて、取り外したあとは、肌が直接見えてしまうんです。
「へえ〜。ふ〜ん、こうなってるんだあ〜」
 男の指が、悪戯っぽく、私の素肌に触れました。
「ああ、いやあ〜ん」
 感じやすい私は、自分でも恥ずかしくなるほどの色っぽい声を出してしまいました。

 それからが、大変。結構、濃ゆ〜いイチャイチャが始まってしまいました。恋人が人前で仲良ししてるっていうレベルじゃなくて、ほとんどセックスに直結するような……。

 彼は穴から入れた指を股間の方へ伸ばしてくるし、それにあわせて布もずれてきます。私も男を知らないわけじゃないから、こうなると彼のモノに触れたくもなってきます。
「い、いや……お願い……」
 私は哀願しました。いつ会社の人が戻ってくるかもしれません。見知らぬ男にエッチなことをされてよがっている姿など、見せられるわけが無いのです。

「もう、止まらないよ……」
「……私も……、でも、ここじゃ、いや……」
 結局、少し先にある岩場の影に移動することにしました。

 移動の最中も、男の人は私の腰に手を回したり、おっぱいを揉んだり、私の手を取ってアソコを触らせたり。
 痛い視線を感じることもあります。見知らぬ人だから別にいいのですが、それがかえって私のアソコをずぶ濡れにさせてしまいました。

 砂浜の終端にある岩を上ると、そこから先は岩場で、大小さまざまな岩場の影に、自然のプライベートルームがありました。
 既にカップルが3組ほどいて、そのうちの一組が、私の1年先輩の女子社員と課長だったのには、さすがに驚きました。
 二人とも既婚者です。
 なるほど、と思いました。今回の海水浴も、この二人が率先していたんです。お互いの家族に内緒ででかけるには、会社の行事は絶好の言い訳です。しかも、本当に実施しているのですから、アリバイ工作の必要もないわけですよね。

 こうなったら、もう遠慮はいりません。
 私のアソコはたっぷりもう溢れていましたが、身近な人の濡れ場を見せ付けられて、ますますその気になってしまいました。

 ちょうどいい感じの傾斜の岩に男の人にもたれてもらい、私は荒々しくパンツを下げました。むしゃぶりつきたくて、仕方なかったんです。
 でも、その大きさに、びっくり。両手でモノに触れ、「すご、おっきい……」と、私はその大きさに感動して、しばらく見つめていました。

 男の価値は大きさで決まるわけではないですが、やっぱりわたしは大きなのが、好き。
 この大きいので、乱暴にかき回されたり、奥まで激しく突き上げられたり……。そんなことを考えながら、私は男のモノを舌でもてあそび始めた。

「うう。ううう〜」
 持ち物は凶暴だけれど、男の人はフェミニストなのか、特に何かを要求するでもなく、私にされるがまま。私は男の人のモノの反応を確認しながら、「この人は、ここをこんな風にされるのが好きなのね」と、嬉しくなっていました。

 根元まで咥えることができる大きさではないのですが、喉の奥まで導いて、私はえずきそうになるのを我慢して、ゴクンゴクンと飲み込むように喉を動かしました。
「おお、気持ちいい、すごい気持ちいい」と、男の人は吼えました。

 そして、「ありがとう。僕はもういいから、今度は……」
 水着の上も下も剥ぎ取られて、わたしはバニーちゃんから、人間の女に変身しました。
 男の人は、いきなり乳房を吸引するように唇をあてがい、乳首を吸ったり、歯でコリコリしてきました。同時に、手はもう、マンコへ一直線。指をそっと差し入れられただけで、じゅぶりと液が溢れてきます。

「すご、濡れてる……」
 私は男の人を喜ばそうと思って、「だって、あんなに大きなモノを見せられたら、女なら誰だって……」と言いました。
 大きいモノを褒められて嬉しくない男はいません。だから、そういう人には必ず、口に出して言うことにしています。

 この人は、モノが大きいだけでなく、指使いも上手でした。
「あ、はあ、ああ、ああ、あああ〜ん」
 私の声も自然に大きくなってゆきます。
 きっと、挿入したあとも、すごいんだろうな……、そんなことを考えながら、男に身を任せていました。
 波が岩場に打ち寄せる音が、私の声を掻き消してくれるので、気にする必要はありません。

 太ももをお汁が伝わって流れていきます。
 そのお汁を指ですくいあげ、クリにぬりたくったかと思うと、男の人はとうとう、私のクリトリスにキスをしてきました。
「ひ! うわわわわわ〜〜〜〜〜ああああああ!!」
 これぞ、まさしく快感!電流が走ったのをきっかけに、私は「ああ、もうだめ、もうだめ、は、はやく、はやく……」と、男の挿入を自ら求めてしまいました。

 男の人に背中を向けて、岩場に手を突き、後ろから攻められます。
 太くて長いものが私の内臓を押し上げて、身体全体が揺れるのですが、男の人の手が私の乳首をつまんでいるので、腰が揺れるたびに乳首まで刺激されてしまって、もうたまらない感じになります。
「ああ、ああ、あああああああ!」
 膝に力が入らなくなって、もう立っていられません。
 私はその場に崩れてしまいました。

 男の人が胡坐をかいて座り、私はその上に腰をおろしていきました。
 もちろん、挿入しながらです。
 太いそれが、私を押し広げながら、強烈な摩擦感を与えて奥まで進んできます。
 この感覚がたまらなくて、私は何度と無く、腰を浮かしたり沈めたりを繰り返しました。

 そのうちたまらなくなって、私は腰をズドンと男の上に降ろしました。
 男のモノが巨大なのを、忘れていました。
 子宮がズンと突き上げられ、私は官能の悲鳴を上げました。

 遠くなりかけた意識。
 それを引きずり戻したのは、快感の嵐です。

 男の人は、私の腰を両手で支えて上下させながら、腰まで下から打ち据えてくるのです。気絶してしまいそうな気持ちよさ、でも、気持ちよすぎて意識を失うこともできないんです。
 こんなの、久し振りです。(初めてじゃ、ないんですよ)
「ああ、ああ、いい、いいわああ〜、すごくいい〜。気持ちよすぎる〜!」

 男の上で翻弄されながら、私は2度3度とイキました。
 男の人も、私の中で出しました。
 射精の度に、男の人のモノがグイングインと反り返るのがわかりました。
 7〜8回も、吐き出したでしょうか。

 その後も、男の人はすぐには抜きませんでした。
 私も、抜きたいとは思いませんでした。
 どれくらい、入れたままじっとしていたでしょうか。多分、2〜3分くらいのものでしょう。感覚的には、10分くらいは、そうして余韻を楽しんでいましたが、実際にはそんなに長い時間ではないはずです。
 男の人は、私の中で衰えることを知らず、そして、どちらからともなくまた、腰を振り始めました。

 結局、男の人は、抜かないままで2回めを終え、その後、私のお口でも射精して、最後にまた私の中で果てました。
 二人で下半身裸のまま海に入って、お互いのものを海水で綺麗に洗ってから、それぞれ水着を着用して、水の中で別れました。

 私がパラソルの所に戻ると、会社の仲間が、「どこ行ってたのよ〜」とか私に言いました。そろそろ帰ろうとしていたのです。
「ちょっとね〜」と言いながら、私も帰り支度を始めました。
 あの男の人が、私のところに近づいて来てるのがわかりました。でも、私の周囲に人がいるので、ちょっとはなれたところで立ち止まり、しばらくこちらを見ていましたが、やがて諦めたみたいでした。

 私の方から席を立って、あの人を追いかければ、連絡先くらい交換できたかもしれません。
 でも、こういうのは、一度限りだから、いいんです。
 だって、私も、人妻ですから。
(一夜限りのアバンチュール体験告白掲示板より 2009年7月20日 女性 会社員 32歳 セックス大好き。のめりこんでるよ)

 
 ふう〜む、まさしく旅先でのアバンチュールですね。義理でやってきた海水浴だけど、海の中まで義理でお付き合いしなかったおかげで、こんな出会いがあった、というわけなのでしょうね。ところで、同じ会社の人の不倫ですが、あなたが見ていたことを、その二人は気がついたのかな? それとも、逆にあなたが見知らぬ男とエッチしているところを見られてたりして。

 
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