奈津美の口で   by しん その7





 





 奈津美とはいろんなセックスをしてきました。
 最初のきっかけは深夜に会社で二人きりで残業をしていた時、上半身だけを脱がせあって肌を重ねたことです。
 それ以降はずっとホテルの部屋をとって密会を重ねてきました。

 最初に奈津美のおっぱいを見た興奮を今でも思い出します。想像していたより大きくて、乳首は茶色がかっていて、少し垂れ気味で、何よりも、とっても敏感でした。

 そんなことを昨日、会社で思い出していると、恥ずかしながら股間が熱く硬くなってしまいました。
 若い時にはトイレに駆け込み一人で処理したものですが、さてこの年になって、どうしようと思案していたところ、別の部署の奈津美と会社の食堂でばったり出会いました。

 相変わらず奈津美は会社では別の顔です。
 丸くて小さくてきりっとした表情で、手短に「こんにちわ」と挨拶して通り過ぎていきます。
 後姿を見ると、たっぷりとしたお尻のラインが揺れています。

 吸い込まれるように後を追いエレベーターに乗り込むと、運よく二人きりになれました。
 少し濡れた目で見つめ返す奈津美。
 監視カメラの死角で抱き寄せ、キスして、お尻をもみました。

 こんなところで……。
 奈津美をみたら我慢できなくなって……。
 夜まで待てない?
 自信はないよ……。

 エレベーターが止まり会話はそこで終わり。
 乗り込んでくる人たちとすれ違いに降りる奈津美は、別れ際、事務的に「連絡しますから」と言い残しました。
 短い時間に僕たちが甘い時間をすごしたことなど、いっしょに乗っている男たちには分かるはずもありません。

 5分後にメールが来ました。
「3時に14階の障害者用のトイレ」
 そこは会社の文書部があるフロアで、社内でもっとも人気のない地味な場所です。
 障害者の雇用を推進している私の会社は各フロアに障害者用トイレがあるのです。
(駅やホテルにも設置してある広めの個室のトイレです。あまり使われないので清潔に保たれているので、確かに社内の密会にも使えそうです。奈津美はなぜすぐのこの場所を指定してきたのでしょう。ひよっとして、前にも、会社の誰かと……。嫉妬と欲情が交互にからだを縛りました)

 普段は降りたことのないフロアの、使ったことのないトイレの前に行くと、奈津美は大胆にも前で待っていて、二人は熱に浮かされるように中へ。
 抱き合い、キスして、服の上からお互いの身体のさまざまなところをさすり、にぎり、つかみ、撫で回す。
 会社の中というシチュエーションにも刺激されて、僕の股間は若者ののように硬くなってしまいました。

 それに気づいたのでしょう。
 奈津美は身体を離すと、やわらかな表情で「今日は私がしてあげるから……」
 そのまま私を便座に座らせました。

 ベルトを緩め、ファスナーを下ろし、ズボンとトランクスをいっしょに脱がす奈津美。ゆっくりと、でも手馴れたものです。
 そそりたったおちんちんを手のひらでそっと包むようにしごき、指の腹で亀頭の裏側をはじくようになぞる。

 うっすらと濡れてくるおちんちん。
 奈津美はそれを指で亀頭全体に延ばすようにひろげ、しごく強さをだんだんとあげていきます。

 ね、奈津美のお口で……。
 うん……。

 まず舌先で亀頭の割れ目をちろちろと舐め、やがて裏筋に沿って根元まで。
 袋をかるく噛むようにしたあと、再び奈津美のお口が先っぽに戻り、おちんちんを咥えます。

 最初はゆっくり……。だんだん速く。
 上あごにこすりつけるように…。その後、喉の奥まで。
 根元を小刻みに甘噛みしたかと思うと、指を添えて強くしごいてみたり……。

 僕は少しからだを前に折り、奈津美のおっぱいに手を伸ばします。
 奈津美も身体をこちらによせ、シャツのボタンの前を自分ではだけました。
 ブラジャーの上から手を滑り込ませ、やわらかい奈津美のおっぱいをぎゅっと掴み、もみ回し、乳首をつまみ上げる。

 はぁー。はぁー。はぁー。はぁー。

 おちんちんを咥えながら荒くなった奈津美の息が唾液で濡れた亀頭にかかります。
 舐めやすいように体勢を変えるたびにパンツの上から張った奈津美のお尻がくねくねと動くのが、よく見えました。
 パンティーラインもくっきり浮き出て……。

 奈津美の頭を抱き寄せるようにつかみ、何度も何度も、上下させ、深く、浅く、速く、ゆっくりと、奈津美のお口におちんちんを突き刺しました。
 出る…。
 ショートカットの髪を振り乱して上下する奈津美の顔。
 すべてを放出した後もしばらくのあいだ、僕のおちんちんは奈津美のお口のなかで眠るように横たわっていました。

 いつの間にか剥ぎ取っていた奈津美のシャツとブラジャーがトイレの床に散乱しています。
 上半身だけ裸になった奈津美はいつまでも、咥えたままの姿勢を崩しませんでした。
 奈津美という女性は、またひとつ、新しい気持ちよさをぼくに教え込んだようです。
(心に残る最高のセックス掲示板より 2010年8月7日)

 
 ああ、奈津美さんって、なんていいオンナなんでしょう。夜まで待てない男のために、会社の中でも人気の少ないフロアの障害者用トイレをセレクトして、すぐに連絡してくるなんて。男に尽くしてあげたい、男を喜ばせてあげたい……、根っからそういう性質をもった女性なんですね。こんないいオンナ、手に入れたら絶対に手放せませんね。男性経験も相当ありそうですけど、過去の嫉妬するよりも、彼女の経験の中の一人になれた喜びを噛みしめるのが正解ですよね。

 
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