奈津美のからだが忘れられない  by しん その9





 



 本当に久しぶりに奈津美とセックスしました。
 ことさらお互いに避けていたのではないのですが、仕事が忙しくて、ちょっとした社内の異動もあって、顔を合わせる機会がめっきり減っていたのです。

 僕はもう50近くなり、奈津美も40歳とちょっと。
 初めてセックスしたのは5年以上も前ですから、その時に比べれば、からだを求め合う欲望も減っていました。

 僕は二ヶ月前に会社の部下と勢いにまかせて肌を合わせ、奈津美も幹部候補生の●●と寝たという噂が少したちました。
 おそらく本当でしょう。
 もう奈津美とセックスできないのかなとあきらめていたところ、今日の夕方、奈津美が机にうつぶせになり、仮眠をとっている姿を偶然に目撃しました。

 白いキャミソールに淡いブルーの上着。
 少しだけ太った奈津美の背中が丸く盛り上がり、ブラジャーの線がくっきりと浮かび上がっていました。
 垂れ気味のおっぱい……。かすかな腰のくびれ……。椅子いっぱいの大きなお尻……。パンティーライン。
 忘れかけていた気持ちが火柱のように、僕の体を突き刺しました。

 このまま奈津美の衣服を剥ぎ取り、この40女の少したるんだ体全体をもみしだき、嘗め回したい。
 周囲に人がいなかったら、おそらくそうしていたでしょう。

 気持ちを鎮めてメール。
「奈津美とのことがどうしても忘れられない」
 2時間後に返事。
「はい……」

 あとはもう言葉は要りません。

 会社が終わった後、足を運びなれたラブホに入り、着ているものを急いで脱がせ、シャワーも浴びないまま唇を這わせ、お互いのお腹についた贅肉に歯をたて、噛み跡を残し、オナニーを見せ合い、一度果てた後に、もう一度、キスしあって気持ちを高ぶらせ、奈津美が股間でぼくの顔を何度もこすり、僕のおちんちんが奈津美のいろんな場所を突き刺し、心臓がとてもドキドキする音が部屋中に響くなかで、どうやって、どこに出したのかも分からないまま、僕は射精したのです。

 覚えているのは、奈津美の甘く、鋭い、喘ぎ声と、暗闇にぼんやりと浮かび上がった、奈津美の大きなお尻と、大きく上下に揺れ動いたおっぱいの輪郭だけでした。

 僕は奈津美のからだを本当に愛しています。
(心に残る最高のセックス掲示板より 2011年7月14日)

 
 一度は疎遠になりかけた、関係。でも、熱く身体をまじえた仲なら、あの感覚を呼び覚ましあえれば、再びそういう関係に……。しんさんのメールが、彼女をそうさせたのでしょう。しょっちゅうセックスする必要も無いし、束縛する必要もないのでしょうけれど、たま〜にこうして悦びを実感する、というのがいいかもしれませんね。

 
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