夜中に目を覚ました。携帯電話のメール着信音のせいらしかった。 |
俺を起こしたメールを発信したのは、俺をこの旅に誘った岡本だった。 |
欲棒に強烈な膨張感を憶えて俺は目を覚ました。メールで起こされた後、寝具の海に潜るようにして目を閉じていたサユリの横に潜り込み、彼女との出会いを何気なく振り返っているうちにいつのまにか眠ってしまったようだ。 |
俺も女をずいぶんと軽々しく扱うようになったものだ。避妊をするのが当たり前だった頃が懐かしい。 |
寝起きの一回目こそサユリに主導権をとられたが、その後はチェックアウトギリギリの時間まで俺はサユリを弄んだ。一泊を挟んだためかサユリの身体はすっかり俺に馴染み、俺が一回イク間にサユリは何度も何度も上り詰めた。 |
サユリは駅まで車で送ってくれた。チェックアウトの時間を延長すると宿泊料金の50%を取られるので、シャワーを浴びることも出来なかった。 |
その後、サユリは無言だった。 |
「フライデーナイトアベニューには、あなたが知っているルール以外にもまだ決まりがあるの」 |
「フライデーナイトアベニュー」おしまい。