約束の場所は君のために
あとがき




 この「約束の場所・・・」が「小説ページ」を立ち上げるきっかけになった作品でした。

 最初は、短編として書き始めました。でも、結局一回では終わらなくて、最初に発表した(1)には「前編」と記しました。当然、その次に発表される作品は「後編」、悪くても「中編」になるはずでした。
 けれども、主人公の気持ちは右に左に揺れます。ただでさえそうなのに、彼の心を乱す女性たちが現れます。そこで、(2)を発表したときに「前編」は(1)と書き直してしまいました。
 他の作品に比べて感想などのお便りが少ない作品ですが、そのかわり稀に頂くメールでは評価が高い作品です。WEB小説初心者の時期でしたから、文章的にも、構成的にも、まずいところはいっぱいあるのですが。
 実際のところ、主人公の女の子への態度には一貫性が無いように見えるはずです。非常にわかりにくい作品だとも思います。だからこそ、わかったかたには心の奥深いところに届く何かが感じられるのでしょう。

 当時、「ジオシティーズ」という無料サーバーにこの作品を置いていました。物語が進むにつれて性描写も増え、また僕も好きで調子に乗って書いていました。「ジオ」はアダルトはダメなので、このままではまずいなということで、いっそのこと自由にやろうとアダルトオッケーの「ミルトクラブ」に移転、ところがサーバーのトラブルなのか、アップロードが出来なくなるということが2度もあり、サポート依頼のメールには返信もよこさず、やがていつのまにか直っているのですが、頭に来て「ビッグローブ」に引越し。すると一部の小説に対して「削除せよ」と警告メール。内容がダメかどうかの判断はプロバイダの独自裁量なのでユーザーはその指示に従うのが正当で、仕方なく某無料サーバーに一時避難しながらホスティングとドメインの申請。そして、ようやく「blueroman.com」に落ち着きました。
 いやまあ、腰の据わらない作品です。

 それにしても、ただ表現するだけのことが、こんなに大変だとは思いませんでした。独自サーバーを維持するのにそれなりに経費がかかるので、みなさん広告をクリックして下さい! お願いしますね。


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