路上にて テレホンエッチで始まった恋 |
「久美さんですか?」 久美の前に立った男は、予想以上にがっちりした体格だった。 身長が高いとは聞いていたが、それだけにひょろりとした姿を久美は想像していたのだった。 エヘエヘエヘといやらしい笑いを浮かべながら、執拗に身体中を嘗めまくられる様子を想像しながら、受話器から流れる男のいやらしいささやきにアソコを疼かせ、バイブオナニーをした自分の姿が不意に蘇り、急に恥ずかしくなった。 同時に、立派な体躯の実物を目の前にして、また新たな妄想にアソコの奥がキュンとなる。抱かれながら挿入され、ゆっさゆっさと揺さぶられてる姿が久美の脳裏を駆けめぐった。 「穂積さんですね。先ほどは、どうも」 「いえ、こちらこそ呼び出してすいません。お電話でお話しさせていただいて、我慢が出来なくなりました」 思いのほか、きちんとした応対をする男だと、久美は思った。 これまでテレクラやツーショットで知り合った男に、あまり良い印象を持ったことはなかった。外ればかりだったといってもいい。最初は「こんな男となんて。。。」と、会ったもののセックスをせずに別れたが、ある時どうしても我慢できなくて、電話での会話もそこそこに待ち合わせをしたことがあった。 今までで最低の男だった。貧弱な体つきなのにお腹が出ていて、不健康そうに頬がそげているのに脂ぎっている。体臭もきつい。それでも性欲がせっぱつまっていて、やってしまったのだ。 その時のセックスが、最高に良かった。「こんな最低な男に抱かれている」という悔しさが久美をそれまでにない興奮状態に到達させた。 舌とちんこが長く、おまけにテクニシャンだったせいもあるだろうが、久美はこの男とのセックスをきっかけにはじけた。 どうせするだけなんだから、誰だっていい。 そう思うようになったのだ。 「わ、私も、したくてたまらなくなりました。実は、バイブを使いながら、お話ししていたんです」 「お話? まさか。久美さんは、ずっとアヘアヘ言ってましたよ。まともな会話は。。。。そう、待ち合わせ場所の打ち合わせだけでしたね」 「だって、もう2回もイッた後だったから、少し落ち着いて話が出来たんです」 「僕も2回出してしまいました」 「え? あれから2時間ほどしかたってないけど、大丈夫なんですか?」 「もちろんです。僕は異常に強いんですよ。いえ、決して自慢じゃありません。自分でも処理に困ってるんです。ほら、もうギンギンです」 人通りの多い駅前。待ち合わせの目印にされるオブジェの前で、穂積は久美の手を取り、股間に導いた。 (あ、こんな所で、男の人のアソコに手を伸ばしているなんて。周りの人はどう思うだろう。。。) 久美は手を引っ込めようとしたが、男の力が強く、強引に触らされてしまった。その瞬間。ものの素晴らしさに、ここがどこであるかを忘れ、久美はちんこをニギニギすりすりせずにはおれなかった。 「あ、気持ちいいです」 男はうっとりとした声で言った。 硬度と弾力を同時に持ち合わせた男のそれに、久美は思わず力を込めてしまった。 「う!」 「あ、痛かったですか? ごめんなさい」 「いえ、大丈夫です。もうキンキンですから、って、触ればわかりますよね」 「ええ」 「すごく感じました」 「やだ、もう。。。」 「さ、ホテルへ行きましょう」 男はピッタリと身を寄せ、久美の腰に手を回してきた。男の体格のせいだろう、ただ腰に手を当てられただけで羽交い締めにされているような力強さを感じた。 歩きにくかったけれど、男の思いに応えようとして、久美はホンの少しだけ体重を男に預けた。 「久美さんは、思いきりのいい人のようだ」 「そ、そうですか?」 「ええ。電話で約束して、いざ会ってから、躊躇する女性もいます」 「わたしも躊躇することはあると思います。でも、今日は」 「今日は?」 「もう、我慢が出来ないんです」 「はは、本当に正直ですねえ。僕はそういう女性は大好きですよ」 男はそう言って、腰に軽くおいていた掌を、久美の胸に滑らせた。 |
「あ。。」 指先が乳首の上をさりげなく往復した。 テレホンセックスで火照ったからだが冷め切っていない。それどころか、電話で2度イカされた男と待ち合わせをした、そのことだけで、気持が上昇している。 久美の身体は、久美が思っていた以上に敏感に反応した。電気が走るような感覚に身体が震え、男の手を振り払う結果になってしまった。 「あ、イヤですか?」 「いいえ。違うんです。イヤなんて」 「だったら、身体をよじってまで手を振り払うことはないでしょう?」 男はにやにやしながら言った。 わざとじゃない、身体が勝手に反応したんだ。そのことを男は気が付いていて、わざと言っているのだ。 「ごめんなさい。。。。わたし。。。」 「。。。わたし、何ですか?」 「感じやすいんです」 「ああ、そうですか。わかりました。気にしないで下さい。感じやすいのは良いことです」 淫乱ですと告白したようで、久美は思わず取り繕った。 「いえ、いつもは普通なんですよ。ただ、感じ始めると、とても反応が早くて、激しくて。。。」 説明しかけて、久美は赤面した。これじゃ、なおさら追い打ちをかけて「私は好き者です」と言っているようなものだ。 「はは。普段がどうかなんて、そんなことはどうでもいいんですよ。だって、僕たちはエッチするために待ち合わせしたんでしょう?」 そうだった、と、久美は思った。 (思いっきり、そう、とにかく、思いっきりエッチに没頭する。それだけの相手なのに) テレクラやツーショットダイヤルで知り合った男なんて、所詮使い捨ての性欲処理マシン。 なのに、妙に羞恥心が湧いてくる。そのくせ、同時に、身体は敏感に反応している。いつもはどこか冷めているのに。 男は今度は、肩の上から手を伸ばしてきた。そのままさっと胸に手を入れて、膨らみを優しく揉む。 「ああん」 「感じるの?」 「うん、ああ!」 男はまるで久美の身体を昔から知っているかのように、上手に快感を導き出した。 感じるだけ感じさせて、久美がのけぞる寸前に動きを止めた。 (いや、やめないで。もう少しなのに) それぞれの部位が最高の状態になるのを見切ったように、その手前で手を引っ込める。 そして、新たな場所へ移動するのだ。 乳首、肩、腰、首筋。。。。 上半身は歩きながらでも比較的楽に触れる。でも、下半身は。。。 ついに男の手がスカートの中に入ってきた。 足の付け根を指先でなぞられる。ゾゾゾと這い上がってくる快感に、久美は我慢しきれずに色っぽい声を漏らした。 それほど大きな声ではなかったが、周囲の通行人がチラリと久美達に視線を注ぐ。 公衆の面前でいちゃつくカップルに、一瞬目をとめ、そして視線を外す通行人達。 |
(もっと見たいくせに) そして、もっと見られたい。 (うそ、ヤダ、わたしったら。。。。) 見せたい、見られたい。そんな感情が自分自身から湧いてくることに、久美は自分でも驚いた。 斜め前に高校生ぐらいのカップルがいる。男の子の方が、私の痴態に気が付いてから、何度か振り返っている。 下着の上からツボを抑えられて久美がのけぞるのと、男の子が振り向くのとが同時だった。視線があった。今まではすぐに視線を元に戻していた男の子が、久美に釘付けになった。 「ああ〜ん」 高校生カップルの女の子も振り向いた。 「やだ! 行こ!」 女の子は彼の手を引っ張って走り去った。 そんなことはお構いなしに、男の手は久美を責めてくる。 「エッチなパンティーをはいてますね」 「わたし、Tバックか、スキャンティーしかはかないの」 今日の久美はスキャンティーだった。お尻の割れ目が全く隠れないほど超浅のものだ。 指を滑らせればすぐにアナルに届く。 スカートはもちろんまくれ上がっている。後ろから見れば、パンティーを半分ズリおろし、指を突っ込まれながら嬉しそうに歩く久美の姿が、いかにも変態だった。 オッパイならともかく、公衆の面前で性器を指でいじられている女。 自分がそう言う場面を目撃したら、きっと嫌悪をもよおだろうと久美は思った。 その行為を自分がしている。周りから侮蔑の視線を浴びせられる。それがまた快感だった。 久美は男の前に立ちふさがった。 「なに?」 「我慢できない。じれったいの」 久美は背伸びをして、男にキスをした。 二人は歩くのをやめた。 「紐、ほどいて、脱がせて。直に触って欲しいの。指を入れて」 男は、スキャンティーの両サイドの紐をほどいた。久美はノーパンになった。 男の右手は久美の股間を執拗にまさぐり、左手はシャツをたくし上げてブラジャーを引き上げ、胸を揉んだ。 久美は男のズボンのジッパーを下ろした。 ブリーフからはみ出した男の先端からは、愛液が溢れている。 「わ、濡れてる」 「久美さんも、たっぷり濡れています」 久美は最初、はみ出したペニスを掌で隠すようにしてマッサージをしていたが、そのうちここが、路上だということを忘れるほどに没頭してしまった。 男のヴァギナとクリトリスへの愛撫が巧みで、久美は自分のいる場所をすっかり忘却してしまったからだ。 まわりに人が集まりはじめる。 もちろん人垣は視界に入っているのだけれど、なんだか白い霞がかかったようで、レースのカーテン越しに自分たちの営みを見物されているようだった。 久美はブリーフを一気に下げて、ちんぽをくわえた。 大きさと強さは比例するとは限らないことは良く知っている。でも、強すぎて困っていると男が言ったのを裏付けるような、力強いモノだった。 ストリートパフォーマンスじゃないから、人垣がどんどん増えるということはない。崩れては新しくなる。 どちらかというと、遠巻きにしながら人々がゆきすぎているのだった。 (わたしはいいの、どんなふうに思われても。だって、テレクラやツーショットで、男をあさってる女だもん。だけど、この人は?) 人前に男性器をさらし、しかも淫乱女に好きなようにしゃぶらせている目の前の男が、久美にはとても崇高な存在にすら思えた。 突然、男は腰を引いてブリーフを引っ張り上げ、ズボンのファスナーを閉めると、中腰だった久美の手を引っ張って立ち上がらせた。 「え? なに?」 「逃げるぞ」 制服警官が二人、こちらへ走ってくるのが見えた。 男はすごい力で久美の手を引っ張りながら、走り出した。 久美はわけのわからないまま、引きずられるようにして必死でついていった。 とあるビルに駆け込む二人。 そこは、デパートだった。 久美は男子便所にひっぱりこまれた。 壁に向かって1人の男が小用を足していたが、久美の存在には気が付かなかったようだ。 個室に入って鍵をかける。 久美は壁に手を付いてお尻を突き出し、男は久美の中にペニスをぶち込んだ。 長くて激しいピストン運動に、久美は恍惚に包まれていた。 |