湯船にお湯を張り、ケンジさんはおいてあった小さな袋を開けた。 ジェットバス。 あわあわ。 ホックの外されたブラはそこに脱ぎ捨てて、キャミだけ着なおして、ケンジさんの後に続いてお風呂を眺めてた。 「あ、私ちょっと…」 トイレを指差して言うと、じゃあ先に入ってるから、ケンジさんは笑った。 生理中って大変だ、とか思いながら、私は服を脱いで戻る。と、灯りが落とされていた。 「電気、消したんですか?」 「恥ずかしいんでしょ?」 その問には答えずに、泡のあふれるバスタブに身を沈めた。 するりと肌を撫でてくる手の感触がくすぐったいような。でも、人肌というのは気持ちがいい。 髪を撫で、耳たぶを撫ぜ、小さく息を吐くケンジさん。 空いた手が湯船の中で、私の秘部を探り当て、ほぐすように指を動かしてきた。 「ん、はぁ…」 ケンジさんの胸の上に抱かれる形で、私からキス。 「んっ、ケンジさん…キス、したい」 舌を絡めながら、息を吐く。 「行こう、ベッド」 ムード全開の中で、バスルームを出る。ケンジさんは早々と体の水分をふき取りベッドに横たわり、私を待った。 「ごめんなさい、私、もう一回トイレ」 流石に血だらけスプラッターなのは私も嫌で、トイレで一呼吸置いてからベッドへ…の前に。 「早くおいで」 そんな声に曖昧に微笑んでから、財布の中に入れておいた、行為の前に塗ると濡れやすくなるジェルを取り出してケンジさんに渡した。 「何?」 そっと抱きしめられたときに、耳元で囁く。 「私、痛がりなんです…塗ってください」 はじめてのセックス、話を聞く限りそれなりに痛いとか。それが怖くて… 「そっか、痛がりなんか」 「ん、優しくしてくださいね」 「大丈夫、痛くしないから」 キスをして、秘部をいじられると胸がドキドキした。 「ここに塗ればいいの?」 「ん…」 「ちゃんと濡れてきてるよ、痛い?」 指を中に入れながら、囁かれる。 「んっ、だいじょぶ、です」 ゆっくりゆっくり、こねるように指が動く。 「痛い?」 「い、たく、ないです…」 しばらくゆっくりと、ケンジさんは愛撫を続けた。そして… 「舐めて」 言われて、私は躊躇せずにケンジさんの反り立ったモノを口に含んだ。 初めてなのに、全てがはじめてなのに何も気にならない。いやらしく舐めまわして、気持ちよくなって欲しいと舌を這わせた。 「次、乳首舐めて」 あとで聞くと、感じるのはペニスと乳首だと笑ってました。 ケンジさんの小さな乳首を、軽く歯を立ててあまがみ。彼は自分のペニスを可愛がりながら、空いた手で私の胸を揉む。 「ああ、いいね…」 そっと私を自分から離すと、私をベッドに横たわらせて微笑んだ。 「入れるよ?」 「ゆっくり、してくださいね?」 まだ少し怖くて、でも気持ちよくなりたくて。 でも、今思うと恐れる事はなかったのかもしれない。思っていたよりもケンジさんのペニスは大きくなかったような… ズルリ、と中に入ってくると、膣の、肛門側が僅かに痛んだ。 「んっ、つ…」 「痛い?」 「大丈夫、です、平気…」 グッ、ググッと動き出すと、私の息が荒くなる。 「んっ、はぁ…はぁんっ」 息を吐くように漏れる声が、ケンジさんの耳に吹きかかる。 すぐに抜けてしまうものの、上にのったり横を向いたり、角度を変えつつ。 その内にケンジさんは息を荒くして。 「そろそろいきそうだ…」 小さく呟いて、仰向けになった私の足を高く広げさせて、動きを激しくした。 「あ! ああっ、あんっ…」 動きが激しくなると、私の中でも何かがふつふつと湧き上がってくる。 気持ちいい… 足をケンジさんの身体に絡み付けて、両腕で頭を抱いて。 が、ケンジさんは先にいってしまった。 照れくさそうに微笑んで、私の腹部に出した精子をティッシュでふき取りながら。 「思いがけないとこに飛ぶからびっくりするなぁ…」なんて言って笑って。 私の秘部も丁寧に拭いて、ごろりと横たわった。 あれ? もうおわりなの? せっかくホテルにいるのに? そう思いながらも、満足そうに私の髪を撫でるケンジさんが可愛く思えて、何度も私からキスをした。 初めての割りに、思ったより痛くなかった。そしてもっと、ケンジさんと触れ合いたいと思った。 翌日、まどろみながら目覚めた私たちはそのまま会社へ。と思ったけど流石に同じ服で出社するのは忍びなく、私は一度家へ。 その日はビルで顔を合わせることはなかったけれど、その翌日に逢った時は少し照れくさかった。 その数日後に、私はまた、ケンジさんとセックスをした。 しかも、真夜中のビルの、ケンジさんの会社の事務所で。服を着たままで。 悪くないと思っている自分が怖い。溺れないようにしたいのに、溺れそう。 せめてケンジさんに、恋だけはしないでおこう。肉体関係だけでなら、繋がっていたい… ちょっと小説風に。趣味で小説を書いているので、こういう形の方が書きやすかったりします(笑) それにしても、人肌が恋しくなる。この夏は、6年来の想い人に迫ってみようかと思います。 一度経験をしてしまうと、人は大胆になれるのかもしれませんね。 (女の子の初体験告白掲示板より 2006/08/06) |
初体験の告白だったわけですが、その後、怒涛のように経験を積んでいませんか? 経験は遅かったかもしれないけど、璃玖さんはもともと性欲の強い方だったのかもしれませんね。ところで、趣味の小説、読んでみたいなあ。ここにも小説コーナーあるし、載せてみます? それとも、どこかにHPでもあって、既に公開されてるのかな? |