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ゆりが最近の体験を言っているようなので、俺は昔の体験を言いたいと思います。(本名ではないので、なかなか慣れませんが笑) 今までで、結構忘れないっていうか忘れられないことは中３の夏ごろにおきました。 俺らはゆりが転校してしまったので、同じ市内ですが結構会えなくなっていたんです。しかも、テスト期間になると一ヶ月に１〜２回ということもよくありました。 だけど、電話は滅多になくてもメールはほぼ毎日していたので、なんとなく相手の様子がわかるときはありました。だけど、期末テスト近くになるとぱったりとメールはこなくなりました。 不思議に思ったけど、「テスト近いからな〜」程度ですませてました。 そしてテストがおわり、ゆりからのメールを待っていたんですけど、その夜は久しぶりに電話がきました。 「めずらしいな〜」とか思って出れば、きこえてきたのは、小さくボソボソとしゃべる声。 あまり詳しくは覚えてませんが、「ともや？」 「うん？ どうかした？」 「…あのね……言いたい、ことあるんだけど…」 こんな感じでいつもは、結構びしびし言う彼女の様子が変だなと思いました。だけど、きかない訳にはいかず「どうかした？」などと聞いていたんですが、最終的には「明日会いたい」と言って、ついには電話の向こうで泣いてしまいました。 多分、学校でなんかあったんだなと思い、その日は泣いているゆりをなだめて、明日会う約束をしておわりました。 翌日、そのまま家に来てほしい、というゆりの言う通りにゆりの家に直行しました。 インターホンをならせば寝るときのロングワンピで出てきた彼女。 どこか元気がなさそうだし、目も若干赤くなっているようなので特に理由をききもせず部屋にあがりました。 「久しぶりにゆりの家きたかも」 なんて言いながらベッドに、彼女と一緒ににている二個のでかいフカフカした犬のぬいぐるみを抱きしめていました(笑) すると、後ろからギュッと抱きしめられました。 相手はわかりきっているんですけどね。いったんぬいぐるみをベッドの上において、正面からゆりを抱きしめ返しました。 なんだかちょっと痩せてるような気がしたけど、そこは触れずに、何も言わない彼女を一緒にベッドに座らせました。 最初っからこんなに甘えてくるのは初めてだったので、そのままベッドの上で抱きしめててあげました。軽く頭をなでてあげれば、なおさらぎゅうとしがみつく彼女。なんだか親のような気分です(笑) しばらく無言で、頭をなでていたら、ぽつりとゆりが言いました。 「うちって独占欲強いの？」って。 一瞬「はぁ？」て思ったけど、そのまま抱きしめたまま続けました(このときの言葉は、自分がいったことなんでよく覚えています)。 「別に特別強いなんて思ってないけど。てかゆりってさ、人前ではツンツンしてるからむしろ強い方がありがたいんだけど(笑)」 なんて言えば「う〜…」てうなりながらまた泣き出す。 「どうせゆりのことだから学校でなんかあったんだろ？ 言ってみな」 そう言えば、本格的に泣き出した彼女。 俺の肩に顔をおいていたんで、俺の肩は涙やらでびしょびしょになっていました(笑) 理由をきけば、もちろんゆりはクラスに一番仲いい子はいたそうですが、普通に話していただけなのに色々誤解がかさなって「ゆりって独占欲強いからちょっと苦手」と、陰で言っていたのをたまたまきこえたらしいんです。 その翌日から、その友達はゆりのことをさけ始め、クラスに普通に話す子はいるけれど一人ぼっちになった、ということでした。 それをきいて、俺は本音を彼女にぶつけました。 「……女ってめんどくせぇな、そういうの。けど、それは誤解なんだろ？ なら、ゆりだけが悪いんじゃないから、気にすることはないっしょ。友達ってもんは無理に気を使いすぎながらつきあって行くもんじゃないんだから、クラスにもう一人仲いい子はいるんだろ？それに、こっちの学校にはＭとＹ(ゆりの親友２人です)も、俺もいるんだから…。ゆりは一人じゃないんだから、そいつらと距離をとったらどう？」 一気にしゃべりすぎたけれど、ゆりは黙ってきいていました。 「友達って意識してつくるもんじゃないんだから。それに、俺らがちゃんと味方にいるんだから」 そこまで言うと、小さく「ありがと…」と言いながら涙をする彼女。しばらく涙がとまるまで、ゆりに膝枕してやってました(笑) （実際は俺が音楽きいてあぐらかいてたらゆりから寄ってきただけですけど。) 彼女の親にも軽く挨拶して、家に泊まることにしました。ゆりの学校のことをきいたら、両親は何も言われてない、という顔。 どうやら両親にも悩みを言ってなかったみたいで、一人で強がって泣いてたみたいで、すっごいゆりが苦しんできたんだな、って思いました。これから、ゆりはちょっと弱みを見せる練習をしなきゃ駄目だなと思いましたね。 一応もう何度もお世話になっている家なので、お風呂もつかわせてもらい、部屋にいったらゆりがベッドの上で小さく縮こまってました。 「どーかした？」 なんて隣にすわりながら聞けば、黙ってだきついてきました。かわいいなぁ、なんて思いながらも、ベッドに倒れてゆりを上にのせているとなんか違和感が。 いつもより体重が軽いなーて感じたんです。肩甲骨のあたりを触っても、普段より出ているような気がして不思議に思ってききました。 「なぁ、なんかお前やせた？」 「…わかんない…。ご飯、最近給食ぐらいしか食べてないもん……」 なんて、弱々しく言いました。多分、ストレスかなんかで一週間近く満足に食べれなくて、眠れなかったらしいです。(それでもテストはいつもよりは良かったそうですが＾＾；) しょうがないから一度部屋から出て、ゆりのお母さんにお菓子の場所をきいて、飴を何個かもっていきました。 「このままじゃ体壊れるから食べろ」って半ば命令しながら、無理矢理口にいれると、「おいしい」と言って泣きながら飴をなめる。 結構悩んだんだな〜と思って、俺も一緒に飴を舐めながらベッドの上でゴロゴロ。そして１０時ぐらいになれば、珍しくゆりの方からキスをしてきました。 結構長くてちょっとびっくりしたけど、ぎゅうと抱きしめてやれば、ゆりは安心したように俺の顔中や首にも軽いキスをしてきました。 （ロマンス＆ラブトーク掲示板より 2008年6月21日） |
| 彼女の悩みをじっくりちゃんと聞いてあげる。う〜ん、素敵な彼氏さんですね。こうして2人の間の絆は強くなっていくのでしょう。もちろん、そのあとは、ちゃ〜んとセックス。おっと、これは次回ってことのようです、はい。 |
