私、下の毛の生え際にホクロがあるんです。もものスケベなホクロ……、彼は笑いながらよくそう言いました。 一緒にお風呂に入り、バスタオルで体を包んで、私をお姫様だっこ。 ベッドに……。 私の唇に……、首筋に……、彼の刺激。 声がもれる……。 いつもは我慢してるから……、その日は我慢せず、そのままの私を……。 私の体を優しくなでる。胸の形……、ホクロの位置……、背中のライン……。怪我の痕さえも、私の肌をを確かめるように、私の体をまさぐる、彼の大きな手。 「もも……」 私は彼の物を口に含んだ……。 丁寧になめた。下手な私のフェラ……、でも彼を気持よくしたかった。 私を忘れないで……、その一心だった……。 「もも……、おいで……」 騎乗位で、彼は私の中に入ってきた。 「んふぁ、……あぁぁ……、いぃ……、いっぱい、抱いて……」 そう言ってた……。 彼は私を抱きしめ、「もも……、愛してる……」そう言った……。 「私も……」 最後の交わり……。 彼は私を寝かせ胸に、乳首に、刺激を……。 声が漏れる。「K君……、K君……」 私は彼にしがみついた……。 彼の手は私の下半身に指を入れる。1本、2本……、ゆっくりピストンしながらクリを刺激……。 「いやぁぁぁ……いくぅぅぅ……」 声をあげていった……。彼の優しい目……。 コンドームを装着して、私の中に。 指を絡ませ、「もも……、かわいいで……、俺のももや……」 そう言ってくれた。嬉しかった……。 彼の動きが早くなった。 「うっ……」 私の中で……。 彼の腕枕……。これで最後……。 気付けば、お互いに愛し合った印をいっぱいつけてた……。 「K君……、E子の中にも出したんや……」 つい、言ってしまった。 「いや、いつもと一緒。最初生でイク前にかぶせて……」 「……そう……、なんや……」 なんかショックだった。私は何度も彼のを中で受けとめたのに、授からず……。それなのに……。 彼は私を抱きしめた。私も……。離れたくなかった……。 何度も唇を重ねた……。でも時間は過ぎていく……。 服を来て……、お茶を飲んだ。暖かいお茶……。 私は彼の隣にぴったりとくっついて……。 二人で付き合い出した頃の話、お互いしばらく片想いしてたこと、キスから進まなかった頃の事。 私を抱くと決めた時……、私の中に入った時の思い……。 ずっとずっと話していたいくらい、話はつきない……。 私はそっとリングを彼に渡した。 K君は「捨ててええよ……」と。 それはちょっと……。一年半大切にしたペアリング……。 「ずっと大切にしてきたからK君に返しとく。私には……、捨てられへんから……」と、彼に……。 会計をして車に乗り込み、彼の家に……。さすがにお母さんにお会いするのは、辛い……。 彼の家までドライブ。本当に最後の最後の時間……。 涙が溢れた……。前が……、見れない……。 彼の家の少し手前の路肩に車を停め涙をふく。 彼が私を抱きしめキスを……。長い長いキス……。 離れたら、もう終わり……。 「ここでええよ……。おかんに会うの嫌やろ……」 「会いたいけど……、辛い。……それに、私が顔出したら話しにくいやろ。……あのな、K君……、二年半ありがとう。……私幸せやったよ!!」 私は泣き顔で笑って言えたつもり……。 彼も笑って……、「もも、俺も幸せやった。お前と……、あかん、……もう言わんとく。……泣き虫もも……、幸せになれよ」 私は、彼が言いかけてやめた事を、あえて聞きかえさなかった。 彼は優しく私の頭をなで車を降りた。しばらく歩く彼の後ろ姿を眺めてた……。 「ももを離せへん」 そう言ってくれてたのに……。 涙ってホントに枯れる事を知らないんですよね。怖いくらいの幸せは、ヤッパリもろく崩れ易いのでしょうか……。 浪漫さんの言う通り……、彼と築いた二年半の時間は私にとっては鮮やかすぎました。 だからこそ……、ずっとずっと記憶に蓋をしてきたんでしょうね……。 (メールによる体験告白より 2009年2月23日 ) |
これで終わり……。だけど、ずっとずっと忘れないでいて……。そんな思いを抱いて、K君との最後の交わり。……お互いの気持ちが離れてしまって別れるのなら、それは仕方のないことです。でも、こんなにも愛し合っているのに、辛すぎる別れ……。せめてもの救いは、これが現在進行形ではなく、過去の出来事として語られていることです。もしこれがリアルタイムなら、僕にはもう、ももさんにかける言葉すら見つけられません。 |