小悪魔ミキ(1)  by Y その1





 

 田舎で塾の講師をしていたころのことです。
 私は中学3年生に英語を教えていたのですが、そこの塾の女経営者は留学経験のある私をすごく頼りにしていて、とくに受験のための強化クラスについては完全に私に任せきりでした。
 高校受験レベルの英語なんて、お遊びのようなものです。

 私は受験テクよりもむしろ生徒の英語への関心と、モチベーションを最大限に引き出すほうに気を使いました。洋楽のビルボードチャートやCNN、海外ドラマや映画なんかを使いながら、「英語の勉強時間は趣味」と思わせるほどに生徒たちを洗脳していきました。
「先生のクラスに入ってから英語が楽しみになってきた」など、生徒だけでなく親からもかなり信頼されていました。

 クラスは10人編成でそのうち9人が女子。
 ミキという名前のその子は、他の子とくらべて群を抜いて垢抜けた、大人びた雰囲気を漂わせていました。
 身長も私より高く、目鼻立ちが整ったハーフっぽい美形でした。
 水泳で健康的に日焼けした小麦色の肌と脚線美は中学生とは到底思えないほどでした。ふだんは友達と一緒に子供らしくはしゃいでいるのですが、ふとしたときに見せる仕草に何ともいえない色香がありました。
 町の市民プールで偶然生徒たちと出くわしたことがあり、私は競泳水着姿のミキのからだつきに思わず生唾をのみこんだほどでした。

 ミキは私のことをからかうのが好きでした。あきらかに私の視線に気がついていたのだと思います。
「先生、こないだ私のカラダ、超見てたよねー」
 授業が終わるとミキは友達とはしゃぎながら必ず私をからかいに来ました。
「見てない」
「うそばっかり。超エロ視線だったのバレてるから」
「アホか」
「見たくないの? ねえ、先生。ミキまだバージンだよバージンW」
「子供には興味ない。早く帰れ」
 私は本心とは裏腹にあくまでクールに装うしかありませんでした。

 しかしミキは明らかに私の気持ちを完全に見透かしていました。
「照れてんの? かわいー! じゃあねヘンタイ先生ばいばい!」

 週に一度、クラス終わりに英語のテキストの暗誦がありました。一人一人目の前に立たせて、私は椅子に座っています。一語でも間違えたらまた最初のページから暗誦しなくてはいけません。ミキはこの暗誦が苦手でいつも最後まで居残りでした。私が決めたルールです。
 夜中の10時にミキとふたりきり。
 何度も繰り返すうちに、このやりとりはほとんどミキと私が人目を気にせずにいちゃつく場になっていました。ミキが暗誦しているあいだ、私はミキのピチピチとした太股をチラ見しながら目で愛撫しました。

「ねえ……帰っちゃだめ?」
「だめだ」
「だってもう……無理だもん……」
「無理じゃない」
「ねえ先生おねがい……ミキのこと好きでしょ?」
「アホか」
「うそ。超すきなくせに」
「もういっかい最初からだな」
「ねえ先生、ホント無理。おねがい、何でもするから許して」
「何でもってなんだよ」
「エロいこと」
「アホか。お前あのプールの監視員とつきあってんだろうが」
「なにそれ。つきあってないから! まあちょっとかっこいいけどさあ」
「どうでもいいから早くしろ」
「もしかして先生やきもち? ねえ……、やきもちやいてんの?」
「あーやいてるやいてる。わかったから早くしろ」

 ミキは1回で暗誦を終えました。最初からできたのにわざと間違えていたのは明らかでした。
 その夜、私はミキを想像してベッドのなかで悶々としました。
「私のこといっつもエロい目で見てるくせに。このヘンタイ」

 全裸の私が立たされ、制服姿のミキが目の前の椅子に座っています。私の黒いものを指先で優しくもてあそびながら意地悪そうな目つきで私を見上げています。
「すっごいビンビンなんだけど……。ねえ先生……ミキの匂い、かぎたくない? ミキのあそこ、なめてみたくない? ねえ……先生……いつも想像してたんでしょう?」

 結局ミキとは塾講師と生徒の関係から何もありませんでした。
 あたりまえといえばあたりまえですが。だけど私はあの頃、毎日彼女を想像してオナニーしていました。時折自習中に視線があったりとか、帰り際に私に流し目をしたりだとか、ミキにとって私はからかいがいのある大人だったのだと思います。

 勉強の悩みがあるときはメールしなさいと、クラス全員にメアドを教えていたので、時折ミキからメールが入ることがありました。「今なにしてる?」といったようなものから「今から先生の家に行く」といったものまで。
 しかしさすがに私は本気にはしませんでした。

 その後私は塾講師をやめて田舎を離れました。
 彼女もできて、ミキのことは忘れたつもりでしたが、時折夢のなかに出てきては私を悩ませました。夢のなかで私はいつも裸で立たされ、ミキにもてあそばれました。夢のなかで見るミキの意地悪そうな微笑は目が覚めたあとでも思い出せるほどにリアルでした。
(心に残る最高のセックス体験告白掲示板より 2009年4月18日 )

 
 長いお話なので分割しています。引き続きお楽しみください。え? エロいシーンがまったく無いって? だから、あえて分けたんだってば。

 
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