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「M君……」
Kさんはそれだけ言って、抵抗しなかった。俺がKさんの可愛らしい唇を奪おうと身をかがめると、Kさんは背伸びをしてきた。Kさんの吐息は、熱かった。唇は冷たかったけど、舌は温かくて、絡み付いてきた。
俺の背中に手を回したKさんに興奮して、俺は滅茶苦茶にKさんの唇をむさぼった。
「ぷはあ……、はあはあはあ……」
唇を離すと、Kさんははにかんで俯いていた。そのあまりの可愛らしい二十も年上の女性に、俺はまた訳がわからなくなったんだ。
「きゃあっ!」
俺はKさんの細い肩をつかむと、くるっと一回転させた。そして、タンデムシートにKさんの上半身を押し付けた。
Kさんのジーンズのファスナーを下ろし、ずり下げていく。Kさんはジーンズが良く似合った。引き締まったジーンズのお尻を見ただけで興奮して、さらに訳がわからなくなってしまった。
今になって良く考えると、俺がジーンズを下げやすいように、Kさんは微妙に腰やお尻を動かしてくれていたんじゃないか、そう思う。Kさんの純白のパンティーが現れた。
「M君いやだ……」
ズルッとパンティーを半分ずらした時、もの凄い弾力が指に触れた。うわっ、柔らかいっ! とっさにそう思った。
興奮で指先が震えた。その手でいっきにずり下げた。女の下着って下げにくいものだ。きっとこの時も、Kさんが太ももをもじもじと動かして、下げやすいようにしてくれたんだと思う。
Kさんのお尻は小さくて真っ白だった。俺は両手で、Kさんのお尻をつかんだ。それは恐る恐るって感じで、小さいけどあまりに綺麗な白さに圧倒されていたんだ。
ムチ……、まさにそんな感じだった。めちゃくちゃ柔らかくて、すべすべしていた。
Kさんのお尻の肉に親指がくい込んでいく感触がたまらなくて、ぐっと力を入れたら、見えたんだ。
Kさんのお尻の穴はキュッとすぼまっていて、皺が放射線状に伸びていた。綺麗だった。お尻の穴を綺麗だと思ったんだ。お尻の穴の前は、見えにくかったけどキラキラと濡れていた。
もっと見たくて、確認したくて、親指にさらに力をこめたんだ。その時、「M君っ! 恥ずかしいっ!」
そうKさんが大声を出して、お尻を左右に振った。
俺はのぼせ上がった。頭の中が沸騰した。とんでもない悪い事をしたような気がして、目の前がかすんだ。
さらにさらに、訳がわからなくなった。
俺は立ち上がって、無我夢中でベルトをガチャガチャと外しジーパンを下げた。勃起を取り出すと、Kさんの小さい体にかぶさって行った。
本当の大人の男ならきっと、Kさんを後ろからじっくりと愛撫して、泣かせ喜ばすはずだ。大声を出されたからって、慌てたりしない。
俺はまったく駄目だった。入れることさえ出来なかったんだから。
右手でつかんだ勃起を、何度もKさんのお尻の割れ目に押し込んだけど、慌ててたのか興奮しすぎてたのか、どこに押し当ててるのかさえ分からなかった。
その時だ、Kさんがお尻を、クイッと持ち上げた。そして、ヌメッとした温かさが、先に触れた。俺ははっきりわかった。入れやすいように、動いてくれたって。恥ずかしくて、体中が熱くなった。俺は腰を前に押し出した。
「ああんっ!」
何回動いたろう? いや、動けただろう? Kさんの中はざらついて、俺を締め付けてきた。
Kさんは手を後ろに伸ばして、俺の腕をキュッとつかんできて、「くうぅんっ……」とたまらない声で喘ぐんだ。それだけで俺は、KOされた。あっという間に、果てた。
「うう……、ううう……」と、Kさんのお尻をぐいぐいつかみながら、なさけない声を、俺は出しながら射精した。ほんとに情けなかった。
「M君、恥ずかしいから、穿かしてくれんね?」
Kさんから抜いて、俺は恥ずかしくて、Kさんの背中にうな垂れていた。Kさんの言葉に救われたような気がしたんだ。俺はかがんで、パンティーとジーンズを、今度は逆に持ち上げた。Kさんのお尻を、まともに見れなかった。あっけない自分が、恥ずかしかったから。
Kさんが、こっちを向いた。目がキラキラしていて、ニコッと俺に笑いかけてくる。
「こんな所でするの、初めてじゃけん、興奮したわ……。ありがとう、M君……、私のこと、見といてね」
「えっ!? Kさんっ! ああっ、あああっ……」
夢のようだった。Kさんは突然俺の前に跪くと、俺の萎えたモノを咥え込んだんだ。いつもさっぱりとした可愛らしさのKさんの小顔が、もの凄くいやらしく見えた。
Kさんの舌がクネクネと曲がってよく伸びて、俺はあっという間に、復活した。
「やっぱり、若いんじゃね。ふふっ……、お掃除だけしようと思ったんじゃけど、ごめんね、M君。……うんっうんっうんっ……」
「Kさんっ! ああっ! Kさんっ!」
俺は必死でKさんを見た。Kさんの小顔はキツツキのように速く動いて、頬がすぼまって唇がめくれていた。いやらしかった。だけど伏せたまつげが。もの凄く可愛らしくてKさんらしかった。俺はあまりの快感に腰がしびれてバイクにもたれこんだ。そして、爆発した。
「うふうんっ!」
「Kさんっ……、ううっううっ」
Kさんは、最後まで俺のを離さなかった。吸引して、舌を絡めて、しごいてくれた。
俺は歯を喰いしばりながら、こう思っていた。大人って、こうやって丁寧に相手に接するんだって。
唇をつぐんでいたKさんが、ごくりと俺が出したものを飲み込んだ。無言のまま、俺にパンツとジーパンをはかしてくれた。黙っているKさんは、怒っているんじゃないか? そう思って俺も何も言えなかった。
ガラララッ……
Kさんが、保管庫のシャッターを持ち上げた。そしてやっと、口を開いた。
「晴れたみたいじゃね」
そう言って、俺を振り返った。Kさんの顔は真っ赤だった。怒っているんじゃなくて、照れてるのか? 呆然とする俺に、「私のこと、見ててくれたじゃろ……、さよなら、M君」
そう言って恥ずかしそうにうつむくと、あっという間に自転車に乗って去っていったんだ。俺はそれから、Kさんに会っていない。Kさんは翌日から長期休暇を取って、俺が引っ越すまで結局現れなかった。
新しい工場にも慣れた頃、俺は恋人と結婚する事になった。恋人は俺にぞっこんのようだ。Kさんのおかげだ。俺は慌てそうになるといつも、丁寧にフェラチオしてくれたKさんの顔を思い出す。そうすると、ドシンと構える事ができるんだ。そんな俺のことを、恋人は頼りにしてくれてるようだ。
Kさんは、頑張っているかな? 仕事でつまずきそうになった時も、いつもそう思うようにしている。
そして、恋人には悪いけど、時々、Kさんの小さな柔らかいお尻や、可愛い伏せたまつ毛を思い出しながら、自分で処理をしているんだ。恋人には悪いけど、俺の大切な時間だ。だけど俺は、恋人には丁寧に接していくよ。Kさんが俺にしてくれた様にね。
ありがとう、Kさん。
(心に残る最高のセックス体験告白掲示板より 2010年1月11日)
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大人になりきれなかった……いえいえ、そんなことはないと思います。お別れの最後のセックス。その行為のあとの潔い関係が、大人のお付き合いだったことを物語っていますよね。僕なんかだったら、未練タラタラで連絡をとりあって、恋人とKさん、二股をかけていたことでしょう。
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