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連休中に家人とくつろいでいると、奈津美からメールが来ました。
「今晩、逢いたい……」
何度も何度も肌を重ねていますが、向こうから積極的に誘ってきたのは、これが初めてです。
戸惑いながらも、熱く、硬くなる股間。
蘇える奈津美の喘ぐ声と、からだ。
こちらを見る家人をまっすぐ見返して、言いました。
「会社から呼び出しだ。今晩、出社するから」
午後6時に家を出て、駅前で奈津美にメール。
「今、外に出た。7時に新宿のセンチュリーハイアットで」
返事はすぐに来ました。
「はい。部屋をとっておきますね」
高層階の部屋をノックしたのが7時5分過ぎ。
ドアが開き、飛び込んでくる奈津美を抱きしめ、舌を絡め、お尻をつかみ、おっぱいを大きく揉みまわす。
「ほしい、ほしい、ほしい……」
かすれ声でねだる奈津美。
思えば3ヶ月ほど奈津美とは二人で逢っていません。
僕は奈津美によく似た若い女性のからだにおぼれ、おそらく、奈津美もその間、別の男に抱かれたと思います。
もうこのままお別れか……。そんな気持ちもよぎっていました。
どのようにお互いの衣服を剥ぎ取り合ったのかも分からぬまま、僕と奈津美はベッドの上で裸で結び合っていました。
奈津美の赤く染まった顔、おっぱいの揺れ、おちんちんをねっとりと這う奈津美の舌のやわらかさ。
すべては、今感じていることなのか、それとも、初めてセックスした5年前の思い出なのか、あるいは、これは夢のなかなのか、それさえ分からないまま、何度も奈津美を突きました。
気がつくと、奈津美が僕の上で腰を動かしています。
こすり付けるように、回すように、飛び跳ねるように。薄く脂のついた腰の曲線と、小柄な身体に少し不釣合いの大きさのおっぱい。
それだけが暗闇の中に浮かび上がり、お尻に指を埋めるようにして上下に揺らす。
「出すよ……」
「中にください」
「キスしたい」
「はい……」
折れ重なり合った二人のからだが同時に震え、僕から奈津美の敏感な部分に暖かいものが流れ入ると、奈津美から僕の口に同じくらい暖かい唾液が押し寄せてきます。
僕の背中と奈津美のお尻のふくらみから血が流れました。
今までごめんね……。
そう言ったのは、僕だったのか、それとも奈津美だったのでしょうか。
本当に僕はこの女性のからだが好きなのです。
(心に残る最高のセックス掲示板より 2010年5月8日)
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いっとき、別の女性に興味をひかれ、別れまで予感した……。でも、引きあう者同士は、やっぱり引きあうんですね。器用に二股をかけられない人は、背伸びしない方がいいのかもしれません。
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