何もかもが初めてすぎて  by may





 




 留学先で知り合った黒人と、彼氏彼女のようなセフレのような……、いまいちハッキリしない関係が約2年続いた。

 私が一方的に好きになってしまったということもり、彼はどんどんSになっていった。
「俺のこと好きなんだろ?」って。
「ウン」って言ってしまうと、もうそこからは彼のペースに巻き込まれてしまう。

 キスから始まり(もちろんディープ)、愛撫をしてもらい、彼の手はどんどん下へ下へと移動。
「……もう逝った?」と聞かれることがあるくらい濡れてしまっていて、鼻で笑われることもしばしば。

 会うのは必ず夜で、初Hは学校の裏門を入ったところにある木が覆い茂っている場所。
 それまで彼氏が出来たことがない私にとって、いろんなことにスリルを感じた。
 1枚1枚脱がされていく自分にぞくぞくし、彼は服を着たまま私だけ素っ裸に……なんてことも何度もあった。

 クンニなんてしてくれない。
 かわいいなんて1度も言われたことがない。
 そんなことされなくても、異常なほどに濡れてしまう自分が情けなくもあった。

 初めて入れてくれたとき、さすがに痛くて「あぅ……」って言ったら、「痛い?」って。
 その時初めて私に気遣ってくれて。正直に「うん」って言ったら、「じゃぁメイが上になって」って。

 えっ…?
 彼が服を脱ぎ始め、素っ裸になって横になり、「来いよ」って……。

 上になってからのやり方なんて知らない。
 自分から行くなんて出来ない。
 それでも手首をつかまれ、無理矢理またがされて、最初はお腹の上に座った。

 濡れた部分がお腹につく感じが嫌で、でもただジッと見られて、耐え切れずに1度腰を浮かす。

 ジッとこっちを見つめているように彼のアレが上を向いてお腹にぴったりくっついていた。
 そっと手を伸ばしてつかみ、どっちみち、いつかこうなるんだ。って自分に言い聞かせて、先っぽにあてがう。
 ちゅぅっ……と吸い付くように入ったけど、ある程度入れてみるとやっぱり痛い。

 はぁっ……、あぅっ……。
 自然と出てしまった喘ぎに「何してんだ」と言わんばかりに下からずんっと突き上げてきた。

 同時に私の体に電気が走り、人が変わったようにスライドではなく上下に自分から腰を動かしてしまった。
「できんじゃねぇか」と言い、また下からずんっと突き上げられたのだが、また正気の自分に戻ると、あまりの激痛を感じてもう無理……と、自分から引き抜いてしまった。

 じんじんしてしまって顔をしかめて座り込んでしまった私をうつぶせに寝かせ、しばらく彼も横たわり、じっとこちらの様子を伺っている。
 彼の視線に耐え切れずに、ふふっと笑ってしまった。
 彼は待ってましたとばかりに私の後ろにいき、後ろから私をガンガン突いてきた。

 分からないけど、私はこの人には敵わない。ただ、体を合わせてる瞬間が気持ちよければ、それでいいや、と思うようになっていった。

 私が帰国してからは遠距離になり、連絡もンヶ月に1度……という感じに。
 あれからもう2年以上経つが、今でもそのときのことを思い出すことがある。
 仮にもし、彼が今目の前に現れたら、私はまた一言も発せないドMメイに戻ってしまうんだろうな……。
(野外セックス&露出体験告白掲示板より 2010年5月9日)

 
 一方的に惚れちゃうって、こういうことなのかもしれませんね。彼が身体さえ求めてくれれば、そして、気持ち良くなれれば、それでいい……。でも、遠距離“恋愛”ではなさそうで、これっきりになるんでしょうね。新しい彼氏、早く作りましょうね。きっとまた、新しい男女の関係に溺れることができますよ。

 
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