昭和の想い出、初体験の彼氏(2)  by ハル その6





 




 30数年前はインターネットなどなく、当然出会い系もないレトロな時代。雑誌のS◯X講座や写真で情報を仕入れ、先輩や友達の体験談をもとに想像力を発揮してえっちをしていました。
 映画のポルノやソフトやハードがまだ高価だったビデオなどの動画は見る機会も限られていました。だから、えっちが自由だった気がします。

 さて、私の話(笑)

 えっちは彼氏が主導権をにぎり、いろいろ教えてくれました。男も女もしたい事、されたい事はそんなに変わらず、相手に喜んで自分が喜ぶ事をするのが基本形。
 そして私も彼氏を喜ばす事を覚え始めました。

 手短にはフェラですがそんな即物的ではありません。
 ソファに座った彼氏にまたがり、ながーいキスをしながら体のあっちこっちをモミます。
 男性はソフトタッチだと感じる前にくすぐったくなり嫌みたいなので、強めに腕や肩や胸の筋肉をゆっくり揉むように触るのが好きみたいです。

 彼氏はMではないようなので、言葉攻めも彼氏を攻めるのでは無く私の事を話します。
「◯◯の感じる息が熱くてハルのほうが感じちゃうよー」
「ここはどうすれば気持ちいいの?」
「ハルのえっちは感じる?」
「◯◯のその声、大好き、もっと聞かせて」
 みたいな。なるべく低い、小さい声で。彼氏の耳元だともっといいみたい。

 身体中に唇と舌を這わせ、ズボンを脱がしてもトランクスは脱がさずに焦らし目で。
 ギンギンに立ってるぺ◯すの半分までトランクスを下げ、上目遣いをしてにっこり笑うと、彼氏はたまらないらしい。ぺ◯すは正直にピクッと動きます。
 両手でぺ◯すを触らないように股間を強く揉み、少しお尻をずらしてもらって臀部の筋肉をわし掴んでお尻の穴がゆがむ様に強くマッサージします。

 それをしながら、やっとフェラが始まります。
 舐め、くわえ、玉筋をさすり、彼氏の顔を見ながらゆっくりゆっくり。
 彼氏が好きなのは、喉の近くまでくわえて私がしゃべる事でした。何をいってるのかわからなくても、声帯が振るえて先っぽが気持ちいいんだそうです。

 彼氏が射精してもしなくても、気持ちよくなってくれればいい。
 そんな感じです。

 ある日、彼氏の部屋に泊まり、えっちをしてそのまま朝を迎えた時の事。
 同時位に目が覚めたけど、彼氏が私の身体を刺激し始めました。
「トイレ行きたいから……」とベッドから出ようとしても離してくれません。

「ハル、しよっ」
 急に後ろ向きにさせられて、側面背位とでもいうのか、バックで挿入しました。
「あっっ! ダメぇ、オシッコ漏らしちゃうよ〜」
「漏らしてもいいけど、我慢しろ」とゆっくり動かしました。

 でも……、変です。
 漏らしそうだけど、スゴく感じてしまいます。彼氏も、「急にグジョグジョにヌれてるのは漏らしたのか?」とビックリ。

「ちっ、違う。漏らしてなくて、漏れそうだけど。ぁあ〜。っあんっっあんー」
 鳥肌立ちながらガマンしながらそれでも気持ちよすぎて、すぐにイッてしまいました。
 彼氏もビックリ。

 落ち着いてからトイレに行ったけど、アソコが充血して尿道を圧迫してなかなかオシッコが出ず苦労しました(笑)
 さてそこからです。
 当時はまだ、Gスポットなんて言葉は無く、そんな性感帯も知られていない頃です。

 彼氏の好奇心から、私のそれを発見し、しかも大きくなったクリを親指で、中指を膣にいれて同時に挟むと簡単にイッてしまうことまで探り出されました。

「ハルの困って感じた顔は色っぽいな」
 私の身体は彼氏に開発されて成長しました。

 中級編最後に避妊の話を。
 当時の認識は、避妊としての『オギノ式』がまだ信じられていて、安全日なるものまでありました。まだ、エイズも一般的に知られておらず、性病対策もありませんでした。
 基本的にはゴム装着、安全日は生で。微妙な時は生&外射精。今思えば危ない橋を渡ってましたね。おそろしや〜。
 ノンビリしてました。妊娠もしなかったし、性病にもならなかったから、まあ運が良かったのでしょう(笑)
(心に残る最高のセックス掲示板より 2012年7月2日 )

 
 うん、インターネットも出会い系もなかったけれど、雑誌には「文通コーナー」なんてのがありましたね。住所氏名がばっちり掲載されてて、直接相手に手紙を送り、返事が来たらお付き合い開始、会ってエッチなんてこともありました。そうそう、避妊の知識も懐かしいです。ドラッグストアやコンビニなどなく、個人経営の近所の薬局でコンドームなど買えるわけなく、生でするのが当たり前。安全日は当たり前のように中出しでしたねえ〜。

 
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