四季 four seasons
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「キミへの命令だが、まずは食事をすませたまえ。それから、私の私室へ同行してもらう。全てはそれからだ」 |
支度を終えた僕は、大佐の私室に招かれた。大佐と連れだってセンターの廊下を歩いていても、誰も僕を咎めない。軍事行動に同行する民間人の制服を着ていたからだ。 |
殺風景な会議室だった。大きなひとつのテーブルを囲んで、7人の男と二人の女が座った。軍議、作戦会議。どう呼ぼうと、いかに効率的に相手を叩きのめすか、という算段をする場だ。僕はここで、「いかに効率的に、出来れば軍事行動を伴わずに、いざこざを終結させるか」を語らなくてはならない。同席する連中と、立場も考え方も、半分は異なっている。さて、どうするか。 |