とりなし

 

 

 夕方Rさんの所を訪れ、3錠のクスリを飲み、そのままあたしは二晩をやりまくってすごしたらしい。
 朝、目覚めて慌てて会社へ行くと、一日無断欠勤したことになっていた。

「僕がとりなしておいたから」と、課長。「キミからの欠勤の連絡を僕が受けたことにしておいた」
「ありがとうございます」
「そのかわり、わかっているよね」

 デスクの影で、課長の手が伸びてくる。
「はい」と答え、課長の掌に指先で「今夜」と書いた。


 でも、夜まで我慢できなかった。
 退勤時刻までの間に、バイブで3回イッた。


「それじゃ、お先に」
 終業時刻から30分ほどたった頃、残業をしている部下たちに声をかけて、課長が席を立った。
 そして、あたしのデスクのところへやってくる。
「顔色が良くないんじゃないのか? 昨日休んで、仕事がたまっているのかもしれないが、まだ体調は万全じゃないんだろう。ほどほどにしておきなさい」
「はい」
 あたしも帰り支度をした。
「すいません、お先に失礼します。お疲れ様でした」
 向かいの席のK君は、まじで心配そうな顔をしている。
「お疲れ様でした」
「うん、お先に、ね」

 廊下の突き当たりにある喫煙所で、課長はタバコを吸いながらあたしを待っていた。
「まずは軽く食事でもしようか?」

 あたしは課長の股間をつかんだ。
「これが、食べたい」
 とどまるところを知らない性欲。
 常に溢れ出るラブジュース。
 これが副作用なら、こわくない。

 

もどろっか

それとも、先に進む?