1時間ほどの、ほんの短い交尾だった。 けれど、その間にあたしは何度イッただろう? 課長は4回だった。 あたしは本能の赴くままに課長を求めた。あたしの目に映るそれは仕事上の上司ではなく、単なる一人の雄だった。 入社した頃に先輩OLから「女子社員を食い物にする悪いやつ」だと注意を与えられていたけれど、それだけにセックスも相当強く、ほとんどインターバルをおかずにあたしは責められた。 それをあっさりと受け入れ、さらに昇りつめてゆくあたしに、課長の目はギラリと光った。 クスリを飲んだ直後のように、ほとんど意識が途切れたり朦朧として気が付いたらあたしの中に男が入っていたり、なんてことはなかったけれど、Rさんが言うように、確かにあたしの体内にはクスリの影響が残っていると思われた。 狂っても狂っても、まだ足りない。 あたしはよがり続けた。 3回目が終わったとき、課長はあたしの隣に仰向けに倒れた。 もう限界だ、と言わんばかりに、荒くなった息がいつまでも整わない。 けれどあたしは、フェラをして無理やり勃たせ、課長の上に載った。 休憩をして、ドリンク剤を服用し、シャワーを浴びて、ホテルを出る。 一人になったところで、うしろから羽交い絞めにされた。 (やられる!) 恐怖で身体が硬直したが、課長とのセックスの余韻が身体銃に残っていて、細胞の奥深いところが再び歓喜の声を上げつつあるのがわかった。 そしてあたしは、その男の体臭から、それが向かいの席に座っているKさんだということもわかった。 手をつかまれ、引っ張られるままに、あたしは近くの公園へ連れて行かれ、そのままそこで犯された。 灯りのほとんど届かないトイレの裏側の壁。あたしは手をついて、お尻を突き出し、Kさんは遠慮なくぶち込んでくる。 まさに「ぶちこむ」という表現がふさわしかった。 野獣のように、力の限り、いやというほど子宮口を痛めつける彼。 けれど、あたしにはそれが心地よかった。 課長との4回の交わりでは、まだ身体に火がついた程度だったのだと思い知らされた。 Kさんはあたしの中に男のエキスをぶちまけると、「お前がエッチな格好で男を誘惑するから悪いんだ」と言った。Kさんにもどこかで通勤中のあたしを見られていたんだろう。 それから「最近、遊びまくってるそうじゃないか。そのくせ、俺のことを無視しやがって。課長には抱かせるくせに」とも言った。 それからいくつかの罵声を彼はあたしに浴びせた。どうやら「悪いのはあたし」ということらしい。 それならそれでいい。 あたしはもう気が付いていた。 あたしにとって、ようやく前戯が終わったに過ぎないことを。 あたしはその足でRさんの所へ向かった。 |
もどろっか