あたしがその部屋に着くと、意外そうな目でRさんがあたしを見た。 「今日から3日間、休もうと思ってたんだけど」 そんなあ、せっかく期待タップリで来たのに。 「おおよそのメンバーには連絡したんだけど、河合さんは週末しか来ないから、連絡しなかったんだよ。多分、大丈夫だろうと思って」 「我慢できなくなってしまったんです」 あたしは、説明をした。さっきまでの自分のことを。そして、付け加えた。あんなのはまだまだ前戯にすぎなくて、ちっとも身体の火照りが静まらない、と。 「それが副作用の始まりだよ」と、Rさんは言った。 最初に説明したように、とRさんの口調が深刻になってくる。このクスリには代謝さらずに身体に残留する物質がある。意識がふっとんでしまう作用は時間とともに消えてゆくが、残留物質はどんどん体内に蓄積され、それが人を性の虜にしてゆくのだという。 「それに、ほら」と、Rさんは性器をあたしに見せてくれた。 長さも太さも臨戦態勢のものだったが、ダランとだらしなく垂れ下がり、しかもなぜか焼け爛れたような無残な姿だ。 クスリが切れたにも関わらず何日も勃起が収まらず、性欲もますます増して、何日間もセックスし続けるということが2ヶ月前ほどから続いていた。最初はそれがすごいことのように思えて夢中になったが、さすがに7日間やり続けることになってしまったので、我に返ったという。 そして、ふと自分のものを見ると、こんな状態になっていたのだそうだ。 「そろそろ潮時かなと思ってね。とりあえずは3日ほど休んで、僕ものんびり温泉でも行ってこようと思ったところ……うっ」 あたしはRさんのものを咥えた。 Rさんは、せっかく大人しくなったんだから、刺激を与えないでくれだのなんだの言葉では抵抗をみせたけれど、反応は素早かった。 クスリの効き目に恐怖したRさんは、しばらくクスリを絶っていたらしく、そのおかげで反応は早くても通常の1回戦で終了した。それでも課長やKさんのとは比べものにならない激しさだった。 あたしも十分な満足を得たけれど、いわばデザートが欲しかった。 Rさんは玩具を用意してくれた。自分でもはしたないと思ったけれど、それをあたしはRさんの手から奪わずにいられなかった。 こうしてあたしはこの日の営みを終えた。 |
もどろっか