メールの返信がこない。 退屈だったので、さっきからあたしに視線をチラチラと走らせている男に近づいた。あたしが座っているベンチの向かいに座っている男。新聞を読むような振りをしながら、しょっちゅうあたしの身体を見ている。 男は怯えたような表情になって、サッと立ち上がった。 文句のひとつも言われると思ったのだろうか。 あたしは男の手をつかんだ。冷えきった手だった。 男は1万円札を2枚あたしにつかませた。やらせろとでも言おうものならひっぱたいてやろうと思ったのだが、そうではなかった。 泣き出しそうな声で、「これで許してください」 あたしはアナタが見たままの淫乱女。 あたしからホテルに誘った。 これも、ウリになるのだろうか? 前戯もなく、ただただ気が狂ったように腰を叩きつけてくる男。 それがとてつもなく心地よかった。 中だけでこんなに感じたことは無かった。 あたしの身体そのものが変化していることがわかった。 携帯の出会いサイトで待ち合わせをして、さらに別の男とも会う。お小遣いが欲しいといったら、すんなり渡してくれた。 |
もどろっか